単行本
環境保護は日本の歴史に秘策あり!文藝春秋(2010, BSフジPrime News編 BSテレビ番組で大井玄先生と出演したものが活字になりました。「”長寿”が地球を滅ぼさないために」がわれわれの回のタイトルです。
他に、松井孝典、養老猛司、安田喜憲の諸氏のものがのっています。 |
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ウニ学東海大学出版会(2009) 2001年に出した「ヒトデ学」の姉妹版。今度はウニです。ウニのすべてが分かる画期的な入門書。まずウニに関するQ&Aで、ウニについて私が概説してから、その後、専門の方々に詳しいことを書いていただくというスタイルをとっています(私は棘の章と神経系の章を担当)。 |
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世界平和はナマコとともに阪急コミュニケーションズ(2009) 小生の第3エッセイ集。プシコ連載のナマコエッセイ、日本とアメリカの科学の違いを論じた「寿司サイエンスとハンバーガーサイエンス」の日本語版、さらに教育論が入った刺激的エッセイ集です。産経抄に引用されました。 |
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サンゴとサンゴ礁のはなし中公新書(2008) 2008年の「国際サンゴ礁年」にあわせて、絶版になっていた「サンゴ礁の生物たち」を大幅に改訂しました。サンゴの白化が問題となり、地球上に「健全な」サンゴ礁は30%しか残っていないと言われています。サンゴ礁のことを知りたかったら、まずこの本、という役割を旧著「サンゴ礁の生物たち」ははたしていたのですが、それに代わるものを、ということで、大改訂したのがこの本です。
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『長生き』が地球をほろぼすー現代人の時間とエネルギー阪急コミュニケーションズ(2006) 「時間」(NHK出版)の増補改訂ハードカバー版。2007年問題が間近になった今こそ、この本の出番です! |
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おまけの人生阪急コミュニケーションズ(2005) 久しぶりのエッセイ集。 |
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ナマコガイドブック阪急コミュニケーションズ(2003) 日本初のナマコの写真集兼入門書。 日本近海で見られるナマコのほとんどがカラー写真(楚山いさむ氏撮影、同定と種の解説は今岡亨氏)で載っています。小生はナマコ学入門編を、会話形式で書いています。斬新なスタイルのナマコ入門書です。 「ゾウの時間ネズミの時間」で広く知られる本川達雄先生の専門でもある "ナマコ”をカラー写真とともに、会話中心に構成した楽しい本。もちろん、 いつもの楽譜つき。編集者に”癒し系の動物は、けっこう人気があるんです”と言われて”な るほど”と思う著者は、”ナマコがあのようなゆったりとした生活を送れる 秘密を知るにつけ、ナマコを尊敬できるようになった”そうです。 |
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歌う生物学 必修編阪急コミュニケーションズ(2002) これは本であるとともに全70曲入りのCD3枚がついています。 これさえ歌えば、高校の生物がすべて覚えられるという画期的な教材! テレビでは「はなまるマーケット」や「徹子の部屋」でも紹介されましたし(徹子の部屋では「勇気りんりんアドレナリン」と「肝腎演歌」をバンドをバックに歌いました)、なんとあのScienceに、Songs of lifeというタイトルで、著者の写真入りのけっこう大きな紹介記事が出ました(Science, 300:49)。 小生の歌も、国際的に知られるようになったのであります、ハッハハハ。 |
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ヒトデ学東海大学出版会(2001) 棘皮動物学の日本初の入門書。 生物学者のみならず、水産学や古生物学の方々にも声をかけ、編者(兼著者)としてけっこう苦労してつくったものです。 自分のやっている分野に入門書が1冊もないなんていう状態は、良いことではありません。 こんな面白い重要な分野があると、一般の方々にお知らせする義務が研究者にはあるはずですし、 また、同じ道をめざしてくれる学生をリクルートするためにも、良い入門書は必要です。 この本は寄り合い所帯でつくったにもかかわらず、よくできた入門書だと思います。 ・・・でもまあ、振り返って見れば、入門書のない分野ばっかりやってきたなあと我ながら思いますし、 また、俺も親切な人間だなあ(入門書を書くというのは、義務感と親切心にあふれていないとできません)とつくづく思ってしまいます。 |
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ナマケモノの不思議な生きる術(すべ)講談社+α文庫(1998) これは1993年に「歌う生物学」のタイトルで、単行本で出版されたものを大幅に加筆したもの。 楽しみながら学べる生物学の入門書。 学問と人生の結びつきが伝わってくる |
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生きものは円柱形NHKライブラリー(1998) 生物は円柱形をしています。木の幹も、われらの胴体も手足も、円柱形ですね。
体の形や、体をつくっている素材(一番多いのは水)について述べながら、生きもののデザイン原理を考えていく本。そして、生物のデザインと対比させて、人工物のデザインがどうなっているかを考えると、それは自然をできるだけ効率よく破壊し、はねつけるようデザインされていることが見えてきます。 水っぽくて、やわらかく、円柱形という、生物に共通するデザインは、どのようにして決められてきたものなのか。さまざまな動きに適した「かたち」に着目して、生物学の基礎をやさしく説く。ポイントをまとめて自ら作詞作曲した歌も収録。(朝日新聞、1998年、4月13日) |
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時間ー生物の視点とヒトの生き方NHKライブラリー(1996) ゾウの時間ネズミの時間は、時間に関する部分が話題になりましたが、それは取り上げている話題のごく一部。
この本では、時間に焦点をしぼって、生物学的な時間とはどのようなものなのかを論じています。
社会生活の時間、老いの時間など、生物学から一歩踏み出した問題も論じました。 本書は久しく絶版でしたが、手を入れて「『長生き』が地球を滅ぼす」として、阪急コミュニケーションズから再刊されました。 1.生物の鼓動数や呼吸数を体のサイズと比較すると、なんと単純な数式で表現できてしまう。 |
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歌う生物学講談社(1993)
この本でやりたかったのは歌物語です。伊勢物語のモダン・バージョン。
ストーリーがあってそれに関する歌がある。
というよりも歌を中心にしてストーリーをつくっていく。
楽譜と話のセットがつづいていくという、画期的な本。 別売のテープもつくりました。さすが講談社。専用スタジオがあり、また有能な編集者でかつ有能なエレクトーン奏者がおられ、それなりに聞けるテープに仕上がっています。 (本もテープも絶版) |
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ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学中公新書(講談社出版文化賞)(1992) とても話題になり、生物学の本としては異例のことですが、よく売れました。体の大きさが変わると生物のいろいろなことが変わるという、サイズの生物学の入門書ですが、 読めば、時間をはじめ、私たちの日常的なものの見方が変わります。現在、高校の国語の教科書に、この中から「なぜ車輪動物がいないのか」「島の規則」などがとりあげられています。入試にもよく出ます。国語教科書採用一覧へ この本は、私が大学の一般教育で、生物学が専門ではない学生に行っていた講義がもとになっています。将来、生物学とは直接関係ない職業につく人たちに、細かい生物学の事実を教えても意味はありません。よい社会人となるために必要な生物学の知識とはなんだろうか、教養とは何だろうか、と考え考え、行った講義の内容がこれです。サイズの生物学の日本で最初、かつ唯一の入門書でした。 |
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Biology of Echinodermata(1991, T. Yanagisawa 他3名と共編著) Balkema, Rotterdam, 590pp. 国際棘皮動物学会議を熱海で開いたときのproceedings |
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サンゴ礁の生物たち中公新書(1985) 地球上で生きものがもっともたくさんいるのが、熱帯雨林とサンゴ礁。
サンゴ礁の生物たちがどんな暮らしをしているかを生き生きと描写したもの。
小生の処女作なので、文章が若くて生きがいい。サンゴ礁生物学の日本で初めての入門書でした。惜しまれながら絶版でしたが、大幅に書き直して「サンゴとサンゴ礁のはなし」(中公新書)として生まれ変わりました。 |
絵本
生きものいっぱいゆたかなちきゅう(絵:ワタナベ・ケンイチ)そうえん社 小生のつくった歌、「生きものいっぱいゆたかなちきゅう」が絵本になりました。すぐに台湾で中国語訳も出ました。
(そうえん社のホームページで歌が聴けます) |
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絵とき生きものは円柱形(絵:やまもとちかひと)福音館 NHKライブラリー「生きものは円柱形」の絵本版。3曲歌が入っています。福音館のホームページで歌がきけます。 チョウやトンボの羽は平たく空気をたくさん押すのに都合がいい。では、私たちのからだは? ゆびは円くて細長い。円柱形だ。脚、胴体も。ミミズ、ネコ、イルカ、動物は円柱形に溢れている。植物は、葉っぱはひらたいが、枝、幹、根っこは円柱形。なぜ生きものに円柱形が多いのか。円柱形は強い形で、生きものは体腔をもち体液が詰ったものだから。球形より、細長いほうが動きやすい。生きものの共通点を考えていく。科学の本質をさぐる楽しさがある。(子供と科学よみもの、2004年11月号) |
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絵ときゾウの時間とネズミの時間(絵:あべ弘士)福音館 中公新書「ゾウの時間ネズミの時間」の絵本版。こっちの方が分かりやすいという声が多い(あたりまえですが)。「かがくする心の絵本100」(別冊太陽)にも選ばれました。
あべ弘士さんは旭川の動物園の飼育係をなさっていた方。「あらしのよるに」でよく知られていますが、すごく迫力のある絵を描かれます。ウルフルズのトータス松本氏絶賛!
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サンゴしょうの海(絵:松岡達英)福音館 |
受験参考書
チャート式シリーズ 新生物I(鈴木孝仁と共著)数研出版 ついに受験参考書を書いてしまいました。 |
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チャート式シリーズ 新生物II(鈴木孝仁と共著)数研出版 チャート式シリーズ 新生物IIの姉妹書。後見返しに新曲も一曲のっています。 |
高校教科書
高等学校 生物 I(2003, 太田次郎・本川達雄編)啓林館,248pp. 高等学校の検定教科書。生物は理科の選択科目ですが、まず生物 I を履修し、それから希望者が II をとります。生物 I に関しては、詳しい教科書(本書)と、読みやすい教科書の2種類をつくっています。 |
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新編高等学校 生物 I(2003, 太田次郎・本川達雄編)啓林館,176pp. 生物 I のやさしい方の教科書 |
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高等学校 生物 II(2004, 太田次郎・本川達雄編)啓林館,301pp. 高等学校の検定教科書。生物 I を履修した者が、さらにとる科目 |
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高等学校 理科総合B(2003,太田次郎他19名と共著)啓林館, 156pp. このたびの指導要領改訂で新たにできた科目が理科総合。1年のときに、生物、地学、物理、化学を総合的に勉強させようというもの。理科総合Bは、生物と地学の融合した教科書です。 |
翻訳書
図説 無脊椎動物学Barnes, RSK, Calow, P. et al著 朝倉書店(2009) バーンズ他の "The Invertebrates: a synthesis"の最新版の翻訳を、
小生がまとめ役となってすすめてきましたが、ついに出ました! 少々高い(23100円)ですが、
日本語で読める無脊椎動物学の教科書として、頼りになるものが、やっと登場したことになります。
1冊、こういうものがあるということが、その分野の財産なのですね。 |
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生物の形とバイオメカニクスStephen A. Wainwright著 東海大学出版会(1989) デューク大学のウエインライト教授の本。彼の研究室に私がお世話になっていた時に、彼がちょうどこの本を書き進めていました。 |
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サンゴ礁の自然誌Charles R.C. Sheppard著 平河出版社 (1986) サンゴ礁全般について、よく目配りの効いた入門書なので、翻訳しました。(絶版) |
単行本の一章を分担執筆したもの
さまざまな神経系をもつ動物たち(2009,日本比較生理生化学会編)共立出版 「棘皮動物の変わった神経系と運動系」の章を書きました。 |
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夏期大学講座・講義録 禅といま(2001,鎌田他5名と共著)大本山永平寺, 137pp. 2002年は道元禅師(曹洞宗の日本での開祖)が亡くなられて750年の大遠忌(だいおんき)でした。それを記念して、曹洞宗にそれなりに縁のあると思われる「文化人」を永平寺さんが集めて「道元フォーラム」を組織し、一般むけの講演会を行うという企画を立てられました。どういうわけか小生にもお声がかかり、そのメンバーになってしまったのです。 |
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現代生物科学(2000,山田他12名と共著)放送大学教育振興会, 218pp.放送大学の教科書。私は11回「動物の行動を決めるもの」という回を担当しました。 |
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生命の知恵・ビジネスの知恵(2000,西山他8名と共著)丸善, 270pp. 大日本印刷がスポンサーとなり、井関・西山両氏の企画により、銀座でビジネスマンのために行った連続セミナーの講義録をもとに作った本。生命現象からビジネスに、何かヒントが得られないかというのが趣旨のセミナーだった。 |
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目で見るものと心で見るもの(1999,谷川他29名と共著)草思社, 238pp. 大成建設の雑誌「Taisei Quarterly」のインタビュー記事をまとめたもの。登場するのが、なかなか面白いひとたちです。 |
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〈構造〉としての身体─進化・生理・セックス(1997,岡田他14名と共著)河出書房新社, 352pp. 日本たばこの雑誌「談」のインタビューをまとめたもの。 |
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現代科学自由自在(1995,相磯秀夫、尾河洋一編)晶文社, 223pp. 富士ゼロックスの雑誌「グラフィケーション」に連載されていた対談をまとめたもの。 |
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生命現象と物理学(1994,北原和夫他7名と共著)朝倉書店, 161pp. 川久保達之先生の退官記念シンポジウムでの講演をもとにした本。 |
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細胞のバイオメカニクス(1990, 平本幸男他7名と共著)オーム社,212pp. 小生は5章「結合組織」を担当しています。 |
科学論
Sushi science and hamburger science.
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