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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第22回】 「謎のUFO! 宇宙人襲来」
いよいよ宇宙人との遭遇ストーリーが出てきました。この宇宙人ミノニー一家との出会いがスティーブにとっての最初の宇宙人遭遇事件です。この宇宙人は人間に触れただけで死んでしまうというかわいそうな宇宙人。さらに、宇宙人に触れた人間も放射線による火傷を負ってしまいます。互いに触れ合うことができない=敵対関係へと、どんどん状況は悪化していってしまうのですが...。今回はスティーブのバイオニック組織が彼らを救います。まず、スティーブのテレスコープは彼らの幻影を見極め、消した足跡も見つけてしまいます。そして、護衛の弟の放つ攻撃をバイオニックパワーでかいくぐりついに宇宙人と遭遇。右腕がバイオニックだったことで宇宙人に触ることもできたしとスティーブが当初嫌っていた自分のバイオニック組織が皮肉にも彼らを救うことになります。

<ストーリーの流れ>
後日掲載。

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
部長とスティーブは、新型ロケットの打ち上げ準備をしていた。
いよいよ明日打ち上げという日、スティーブがふと夜空を見上げるとUFOが落下していくのが見えた。ミッションコントロールに戻ってレーダー担当のスタッフにUFOのことを確かめたがスタッフはレーダーには何も映らなかったという。その時、電話が入った。UFOの目撃情報だったがスタッフは全くとりあわない。
その頃、UFOが墜落してしまった宇宙人一家は、海岸へとたどり着き、ある町で洗濯物を盗んだ。家主がそれを見つけてとがめようと腕を触ったとたん、あまりにも強烈な痛みが走り、その場にうずくまってしまう。宇宙人は逃げ去った。
情報をキャッチしたスティーブは早速宇宙人の現れたという町デンボーに出向く。保安官は、泥棒が家主に酸をかけて火傷を負わせたため機嫌が悪い。泥棒を捕まえようと躍起でUFO騒ぎどころではなかった。しかし、医者の話では、盗まれたものは衣類と果物だけと言う。不思議に思ったスティーブは、家主の火傷の写真を見て酸による火傷ではなく、放射線による火傷だと見抜き、病院での治療方法を変えるように指示した。
一方逃げた宇宙人達も人間に腕を触られて怪我をしていた。何故人間も自分達も傷つくのかわからない宇宙人達だったが、その内の1人は話せばわかると言って追ってきた保安官助手に近づく。宇宙人であることを話して何とか助手を説得しようとした宇宙人だが、宇宙人だとはわからず彼らの背中を触ってしまう。保安官助手は火傷を負い、もう1人の助手がピストルで撃とうとしたが、超能力で石を投げた宇宙人に邪魔される。
テレパシーで分身の術を使い、追っ手をまこうとする宇宙人達4人だったが、スティーブのテレスコープは真実を見逃さなかった。
スティーブは、彼らの後を追った。
宇宙人は家族4人で逃げていた。そのうちの弟がスティーブに向かってきた。彼は、テレパシーで石を投げるがスティーブはバイオニックパワーでかわし、続いての攻撃である倒木もはねのけてしまう。臭いを消して足跡を消し、撹乱を図る宇宙人だが、スティーブのテレスコープは足跡を見抜き、宇宙人は大岩の投げ落とし攻撃も失敗して逃げてしまう。そしてとうとうスティーブは、宇宙人の隠れる洞窟を見つけた。
すでに、人間に体を触られた家族の父、母、弟の死は間近だった。宇宙人の姉は、スティーブがバイオニックであることをテレパシーで見抜いた。事故の傷跡とバイオニックの機能をテレパシーで見抜かれたスティーブは迷惑がるがなんとかこの家族を助けたいと思った。しかし、人間に触られた3人はもう助からないという。弟は護衛として時間稼ぎのため、死を覚悟して保安官のもとに行った。
スティーブは、何とか姉だけでも助けようと考え、母船の位置を聞く。しかし、母船は冥王星の近くにいるらしい。
「星よかなえて。朝までただひたすら。」スティーブの頭にふと古い詩がよぎった。
スティーブは、救援の暗号コードを宇宙人の母親が死ぬ前に聞きだすように言う。スティーブは、両親を看取った姉をバイオニックの右手でエスコートしてロケットの発射される施設へ連れて行った。母船に救援信号をコンピュータ室から送らせ、ゴールドマン部長の打ち上げようとしているロケットに乗せようとしたのだった。
ところが、これがゴールドマン部長に見つかってしまう。すべてを知ったゴールドマン部長は、残った宇宙人を地球に残し、調査しようと持ちかけるが、スティーブは最後まで同意しないばかりか部長の期待の新型ロケットを彼女に与えろと言う。ゴールドマン部長は、スティーブを説得しようとしたが、逆にスティーブは部長が宇宙人を捕まえたら以後は一切OSIに力を貸さないと断言。600万ドルの男を失いたくない部長は渋々説得されてしまう。スティーブは、ロケットの中の機材をバイオニックパワーではずし、そのスペースに彼女を乗せた。
別れの時が来た。彼女は、スティーブの名前を尋ね、自分はミノニーと名乗り、別れの挨拶にとスティーブの右手と自分の右手を合わせた。
ロケットが打ち上げられた。順調に行けば、月の裏側で何かが起こるはずだ。2人はそ知らぬふりをしてその時を待った。そして1日が過ぎ、その時が来た。
案の定、ロケットは月の裏側で消えた!そしてロケットから不思議な通信が送られてくる。それは、「朝までただひたすらに。」意味のわからない打ち上げスタッフ。ロケット打ち上げ失敗にがっかりするスタッフにゴールドマン部長が言う。
「いいんだ。たまにはこうゆうこともあるさ。」。スティーブは、ミッションコントロールの窓越しに月を見ながら窓にバイオニックの右手をあてて、ミノニーの無事を祈った。

<バイオニックシーン>
・後日掲載予定。

<ポイント・情報>
・宇宙人家族
姉と弟と父と母の4人です。この内、セリフがあるのは姉のみ。なんかセリフのない3人ってかわいそうな気がしますね。

・スティーブのバイオニック
またまたここで役立ちましたね。最初体を改造したことを見抜かれて嫌な気持ちを持ったスティーブですが、その組織のおかげで隠れた宇宙人を捜し当てられたし、触ることもできました。

・宇宙人の別れの挨拶
右手と右手を合わせて今生の別れ(?)の挨拶をしていますね。これは、「スタートレックTOS」の劇場版「カーンの逆襲」にてカーク提督に行った瀕死のスポックの最期の行為に似ています。(ってことはバルカン星人の親戚か?)スポックの最期のカーク提督と手を合わせるシーンとスティーブの手を窓に当てるシーンがそのまま同じシーンとしてかぶりますね。


<疑問やエラー>
・正確には
スティーブがミノニーに話した詩は、日本語で正確には 「星よかなえて。朝までただひたすら。」ですが、最後のスタッフの受信した内容は、「朝までただひたすらに。」でした。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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