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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第9回】 「大地震!核爆発2秒前」(ジェリー・ジェームソン監督)
ソ連の宇宙飛行士仲間に頼まれてソ連に出張したスティーブが、大地震で遮断された地下にいる仲間の恋人の救出に奮闘する様を描く。
監督に「レイズ・ザ・タイタニック」のジェリー・ジェームソン。後に「スターフライトワン」「真昼の決闘2」のリー・メジャース出演作品に再度メガホンをとっている。

<ストーリーの流れ>
後日UP予定

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
ソ連の宇宙飛行士でスティーブの友人ジューコフは、閉鎖されることになったソ連領にあるミサイル防衛基地をアメリカと共同で「火星探索」の推進基地にしようと考えアメリカ上層部に働きかけた。スティーブは、ジューコフのプレゼンテーションの後、基地視察を行うことになりジューコフの案内で基地のあるケムコフ島に到着する。

ところが、ケムコフ島では地震が起きていた。ジューコフの恋人イリーナは、地震で基地の地下に閉じ込められてしまう。それを知ったジューコフは、イリーナを救おうと地下の様子をうかがおうとしたが地震に遭い、ジューコフは基地の上部からの落下物の下敷きになりそうになるが、スティーブのバイオニックパワーが彼を救った。パワーの原因をジューコフに問いただされるスティーブは最初ははぐらかすが、友人としての真剣なジューコフのまなざしにとうとう自分が事故に遭いサイボーグとして復活したことを話してしまう。驚きを隠せないジューコフだが、スティーブのパワーを使ってイリーナを救い出せないかと考えスティーブに協力を要請する。ジューコフの上官は、皆の安全を第一に優先し、全員を島外に避難させることを決定したため、ジューコフに地下から戻るよう命令するが、2人は地震により退路を絶たれてしまう。さらに悪いことに、この地震で、基地内にある核爆弾のスイッチが入ってしまった。上官は、スティーブら3人を見捨てることを決定。残った全員は避難を始めた。

ケムコフ島での大災害を知らないゴールドマン部長は、スティーブの様子を見にケムコフ島に視察に訪れる。ジューコフの上官から事態を聞いたゴールドマン部長はジューコフの上官から早急な避難を求められるが、3人が助けを求めてくる可能性があるので島外には避難しないと言って頑固に避難を拒否。ジューコフの上官はやむを得ずゴールドマン部長と2人で基地に残ることにする。
一方、スティーブはやっとの思いでイリーナを見つけ出すが、核爆弾のスイッチを切らなければ3人の脱出は不可能だった。3人は地下基地の核爆弾の眠るコンピュータ室へと急ぐ。
コンピュータ室手前の廊下までなんとかたどり着いた3人に残された時間はあと約15分。ここまでくれば、後は簡単と言わんばかりのジューコフは休憩を入れた彼女をおいてコンピュータ室の前のドアへ歩を進める。ところが、侵入者検知システムが作動し、レーザービームに狙い撃ちされ、ジューコフは帰らぬ人となってしまった。取り乱すイリーナ。スティーブは、冷静さを失わずジューコフのためにもコンピュータを止めようとイリーナをなだめ検知器をかいくぐってコンピュータ室にイリーナと入る。イリーナはコンピュータに中止の指令を出すが、コンピュータは故障し、中止命令を受け付けない。シード回路のナンバーを調べてフィラメントを並び直せばなんとかなると言うイリーナにスティーブはバイオニックアイを使ってフィラメントをチェックした。故障箇所を発見したスティーブだが、コードを並べ直している時間はなかった。絶望するイリーナ。だがここでスティーブは機転を利かせる。核爆弾の自動点火の回路を探しアース線とつなげることで、コンピュータをショートさせてしまおうと言うのだ。スティーブは右手に内蔵のガイガー管で点火回路を見つけてアース線と接続。何万ボルトの電流が流れたがスティーブの右手の強度によって接続は保たれコンピュータは停止した。わずか爆発2秒前のことだった。

地下から救出され、ジューコフの上官とゴールドマン部長と合流したイリーナとスティーブは乾杯の席にあった。ゴールドマン部長のおみやげの葉巻をくゆらせながら、ジューコフの上官が言う。「モスクワに戻ったら政府に説明しなければならない。ここのコンピュータは襲撃を想定して完璧に設計されているのに、何故それが破られたのか?」回答に困るスティーブとゴールドマン部長にイリーナが助け舟を出した。「確かに敵の攻撃を防ぐよう完璧に設計されていましたが、優れた能力を持つ1人の人間の単独攻撃は想定されていませんでした。」

<バイオニックシーン>
・後日記載予定

<ポイント・情報>
・ゴールドマン部長の行動
ここまで来るとスティーブとの信頼関係が完全に確立しているのかスティーブを信じきっている。核爆弾のスイッチが入っているにもかかわらずスティーブを見捨てずに信じて残る辺り、パイロット版やFirst Seasonの初期に見られる冷徹さはない。
・顔の広いスティーブ
ソ連の宇宙飛行士と国を越えた仲の親友。ケムコフ島の大地震の話を仲間だからと内緒で明かしてしまうジューコフにつられるように、バイオニックのパワーに言及され、嘘をつけなかったスティーブといい2人の間にはかなりの信頼関係があったのでは...。
・負けず嫌いの上司
ジューコフの上官もゴールドマン部長も意地の張り合いにおいては一歩も譲らない。核爆弾のスイッチが入っているにもかかわらず、2人とも基地に居座るところはお互い頑固であるということ。ただし、ゴールドマン部長がスティーブを信頼してという人間的理由からなのに対して、ジューコフの上官はアメリカ人を置き去りにしてソ連の基地を捨てたとあってはソ連の恥と言わんばかりの体面的な見地からと残る理由が違う。

<疑問やエラー>
・ロケ地
第13話「人間魚雷!レーザー爆破作戦」、並びに第34話「誕生!バイオニックジェミー秘話1,2」に出てくる悪人のアジトとこの地下基地が非常によく似ているところがあります。おそらく同じロケ地を場所を変えて撮ったのではないかと推測されます。
・コンクリートの破片が...
エピソードの中間ぐらいでスティーブが右腕を使ってコンクリートの破片をどかしているシーンがあるのですが、ここで上からコンクリートの破片らしきものが降ってきます。と同時にスティーブの頭の上にゴツン!破片の跳ね方からみて少なくとも石膏ぐらいの重さはありますね。演じているリー・メジャース痛そうです。
・左手を使ってしまったNGシーン
同じくエピソードの途中ぐらいで地震で壊れた扉を押してオフィスのキャビネットを押しのけるスティーブなのですが、よく見るとこれって禁じ手の左手を使っていますね。擬音、スローモーションともないので、バイオニックシーンではないという見方もできますが、でもあのキャビネットはファイルがいっぱいつまっているわけだから重い気がするんですけどね。このように、たまに右、左の使い方を間違えていると思われるシーンがシリーズ中には存在します。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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