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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第8回】 「不時着!偵察機脱出作戦」(レザ・バディ監督)
ゲストに「スパイ大作戦」のバーニー役、グレッグ・モリス。今回は、敵国偵察中に不時着した飛行機の乗組員救出を計るスティーブの活躍を描く。
スパイ大作戦のバーニーばりのハラハラドキドキの展開が続くのかと思いきや意外に展開はおとなしい。

<ストーリーの流れ>
飛行機不時着→軍上層部がゴールドマン部長を訪問→スティーブ現地に赴く→現地協力者より飛行機を借りてカタラ国へ降下→シスターに遭う→ジョッシュと会う→飛行機の状態を確認→伝道所に軍が家宅捜索→スティーブ見張りを捕まえる→トラックのエンジンを分解して飛行機用ピストンを作成→飛行機セット→シスター達とジョッシュ丘に到着→エンジンふかす→軍が丘下から攻撃→スティーブ飛行機を操縦してカタラ国を脱出→ゴールドマン部長へ国防長官から感謝の電話→スティーブ、シスター達をデイル・ロバートソンに会わせる

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
カタラ国内を偵察中の飛行機がエンジントラブルでカタラ国に不時着。アメリカ国防省はカタラ国との協定違反の証拠を国連に提出するつもりだったが、証拠を押さえるために軍を送れば戦争行為とみなされてしまう為、軍上層部はゴールドマン部長を頼りスティーブが証拠写真の回収に向かうことになった。
パラシュートでカタラ国に降りたスティーブは、不時着機の出す音波発信源をたどるとシスター2人に出会った。シスター達は当初は疑っている様子だったが、スティーブの身分証明書を見て信用し、伝道所にかくまっている飛行機の乗組員ジョッシュに会わせてくれた。ジョッシュは足に怪我をしていたが、スティーブはジョッシュを連れて不時着した飛行機の状態を確認しに外へ出た。ジョッシュは、エンジントラブルの原因をピストンのせいだと断定していて交換部品がない現状では飛行機を飛ばすことなどできないと一笑に付すが、スティーブは今は使われていないトラックのピストンを代用できないかと考える。ジョッシュは飛行機の部品もトラックの部品も重くて運べそうにないと半ばあきらめ顔。ところがスティーブのバイオニック能力を目の当たりにし驚きを隠せない。
一方その間にスティーブのパラシュート降下を目撃した少年が軍にそのことを知らせたので、カタラ国軍の少佐は伝道所を家宅捜索する。2人が近くにいると感じた少佐は、見張りを伝道所入り口に置き立ち去るが、戻ってきたスティーブがバイオニックアイで見張りを発見し捕らえることに成功する。見張りを脅して何事もないことを報告させたスティーブだが、敵軍の手が迫っていることに変わりはない。見つかるのは、もはや時間の問題だ。スティーブはトラックの部品を飛行機のピストン用に削ることにバイオニック能力を使って夜通し取り組み飛行機のサイズにあったピストンはやっと朝に完成する。
朝になって見張りが捕らえられていることを発見した少年が見張りを助けてしまい、見張りは少佐の下に走りスティーブが伝道所にいることがとうとう知れてしまう。
スティーブは、怪我をしているジョッシュとシスター2人を飛行機のある丘に先に向かわせ、自分は出来上がったピストンを使って完成させた飛行機のエンジンを担いで丘へ後から走って登る。
丘の上まで来たとき、スティーブは丘の下に敵が押し寄せていることをバイオニックアイで確認した。エンジンを飛行機に取り付けプロペラを回すスティーブ。必要なもの以外を捨て、プロペラの回転を上げるようにジョッシュに指示したスティーブは敵を足止めする為、丘の上からバイオニックパワーを使って石を投げた。敵は石を砲弾と勘違いし、丘を上がることに慎重になる。時間稼ぎは成功し、プロペラの回転を上げたと見たスティーブは飛行機に走り、飛行機で丘を滑走。断崖絶壁を飛び越えて見事に飛行機を飛ばせて見せた。
国防長官から感謝の意を伝えられたゴールドマン部長はご機嫌だったが、スティーブの居場所がわからない。実は、スティーブはシスター2人を連れて早撃ちロジャース役のデール・ロバートソンに会いに来ていた。デールのファンクラブの主宰というシスターは大感激。カメラを回しながらデールを夢中で撮影しているシスター達を笑顔で見守るスティーブがいた。

<バイオニックシーン>
・プロペラを回す
・飛行機のエンジンを持ち上げる
・見張りを確認
・エンジンを運ぶ
・ピストンを削る
・エンジンを持って走る
・敵軍のジープを確認
・石を投げる

<ポイント・情報>
・言葉のアヤ
非常に面白い表現なのだが、スティーブがバイオニックであると告白する表現に注目。
飛行機の交換部品がないとあきらめているジョッシュに対して事故にあって壊れた体を直そうとしたが部品がなく、優秀な部品で体を修理したと言っています。
ジョッシュのネガティブな意見に皮肉たっぷりと言った感じです。物事を前向きに考えるスティーブの姿勢が見て取れます。
(成せばなる成さねばならぬなる業をなさぬと捨つる人のはかなさby武田信玄と言ったところでしょうか?)
・顔の広いスティーブ
協力してくれたが為に伝道所を捨てることになったシスター達へのお礼としてスティーブはシスターが好きな早撃ちロジャース役のデール・ロバートソンという役者を紹介している。デールはスティーブに対してアメリカの英雄と話しており、それなりの敬意を払っている。実は、このデール・ロバートソンは実在の俳優さん。早撃ちロジャースももちろん彼の代表作。
・ゲスト
グレッグ・モリスはスパイ大作戦でいつも敵に見つかりそうで見つからない。ハラハラドキドキの展開キャラであるバーニー役なのだが今回のジョッシュ役は意外にそうでもない。
・スティーブのコードネーム
「blue sparrow」(青いスズメ)ですね。で、部長が「snow white」(白雪姫)。確か第3話で登場したOSI局員が「青いツバメ」だった気がするのですが、OSI局員は「青い鳥」なんでしょうか?

<疑問やエラー>
・あるカット
朝を告げるカットでどうやら第6話と同じカットが使われていたようだ。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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