研究 「600万ドルの男」

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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第6回】 「透視!ジャングル大捜査作戦」
誘拐された博士を探し出し救出するという任務を帯びたスティーブの活躍を描く。何度も敵に襲われながらも博士を発見し救おうとするスティーブですが、一筋縄ではいかない救出作戦でした。

<ストーリーの流れ>
レーザー実験見学→スペインの酒場で→ホテルの部屋→タクシーで空港へ→フロリダのジャングルへ→宿営地→カヌーでアジトへ→博士救出失敗→博士の実験失敗→スーザンと博士を救出→追ってを一網打尽に→ラストのオチ

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
スティーブは、ボストンのとある研究所の研究室で新型レーザー装置の実験を見学した。発明者はアボット博士という人物だが、最近誘拐されてしまったという。手がかりは娘のスーザン・アボットだけ。彼女は超能力者でスペインにいるとゴールドマン部長から聞き、博士救出を依頼されたスティーブはすぐさまスペインへ飛び立った。
スペインのとあるバーでギターの音に聞き入るスーザンを発見したスティーブは、バイオニックの力を使ってギターを弾き、彼女の気をひくことに成功。スーザンの超能力で博士がフロリダにいることをつきとめた。スーザンの希望ですぐさまホテルを出て空港に向かうタクシーに乗り、博士探しの旅に出ようとする2人だったが、博士の研究をゆすりのネタに使おうとしている組織に命を狙われる。辛くも切り抜けたスティーブとスーザンは、一路フロリダに向かった。
フロリダのエバーグレイスに着いたスティーブとスーザンは、ガイドを雇い、ボートで川を上りジャングルに踏み入った。夜になり、陸に上がった一行はテントを張って一夜を過ごそうとするが、スティーブは用心深く、森の中にスーザンとガイド用の宿営地を木を切り倒して作り、彼らをそこに寝かせる。案の定、深夜にスティーブ達のテントは敵に襲われた。スティーブは、切り倒した木で応戦し敵を追い払うが、ボートを守ろうとしたガイド、フランクが命を落としてしまう。ボートも敵の放った銃弾で炎上し爆発。これ以上先に進めないと嘆くスーザンにスティーブは先に寝るように促した。翌朝、スーザンが目を覚ますと、切り倒した木をくりぬいて即席カヌーを完成させたばかりのスティーブを見つける。驚くスーザン。道は開けた。2人はさらに奥地へ向かう。途中スーザンがワニに襲われるというアクシデントもあったが、無事に助け出したスティーブは敵のアジトをとうとう発見する。スーザンと2人でアジトに潜入し、博士を助け出そうとするスティーブだったが、博士は敵にだまされていた。スティーブは、博士の声を聞きつけてかけつけた敵に捕らわれの身となってしまう。博士は、レーザーの最終テストを明日に控えていたのだった。スティーブは、敵に引き回されながらもテレスコープで装置を確認。その後、監禁され鉄格子の窓のある部屋に鎖でつながれた。深夜になり、スティーブは鎖をバイオニック・アームで引きちぎって鉄格子を曲げ部屋を出るが、何故か戻ってきて元通りにしてしまう。
朝になって博士の最終テストが開始された。しかし、水を注入した瞬間、装置は暴発。実験は失敗してしまう。怒った敵は態度を急変させ、博士にレーザー装置の早期修正を強要。娘のスーザンを人質としてスティーブと同じ部屋に監禁することにする。ところが、監禁部屋で待ち構えていたスティーブは、敵の手下をバイオニック・アームで突き飛ばしスーザンを救う。続いて博士の部屋に窓を割って侵入。見事に博士も救出した。
川沿いの即席カヌーまで走る3人だったが、すぐに気づいた敵3名に追われる羽目に...。博士とスーザンがいては自慢のバイオニック速力も使えないと思ったスティーブは、3人一緒で逃げるのは不利と見てとっさに一計を案じた。博士とスーザンを茂みに隠し、自分がおとりになって追っ手を一手に引き受けたスティーブは、底なし沼の近くまで敵をおびき寄せてバイオニック・ジャンプ。敵の全員を底なし沼に誘って見事に仕留めた。
何日かたって、ボストンの研究室にスティーブ、ゴールドマン部長、アボット博士、スーザンの4人の姿があった。敵の一味は全員捕まったとの報告をゴールドマン部長から受けた博士だが、どうもすっかり自信をなくしてしまったようだ。ジャングルの奥地での最終テスト時に装置は完成していたはずなのに、暴発してしまいテストは失敗。完璧な内容だったため失敗の原因がいまだにどうしてもわからないのだ。落ち込む博士にスティーブはある部品を見せた。「これがあれば成功していたはずです。」それは、トランジスタという部品だった。トランジスタを抜いた状態で実験を行うと装置は暴発してしまうのだ。そんな理論をスティーブが知っているはずがないと博士は信じられないといったそぶりを見せるが、スティーブ曰く「ここの講義は何度か聴講したことがあります。」と。実は、スティーブはいろいろな講義を聴講し、新しい科学理論にも詳しかったのであった。救出作戦のみを見ていた博士は、スティーブをフットボール選手のごとくに強いタフガイだとしてしか見ていなかったのであらためてスティーブの博学さに驚く。
その後、別れを惜しむスーザンに、スティーブは霊能力で興味をひき、彼女を食事に誘うのだった。

<バイオニックシーン>
・レーザー装置の細部をチェック(左目)
・ギターを弾く(右腕)
・暴走したタクシーを止める(右足・右腕)
・敵の手下のトランシーバーを目視(左目)
・木をくりぬいてカヌーを作成(右腕)
・ワニを退治(右腕)
・スーザンを底なし沼から助ける(右腕)
・レーザー装置を目視(左目)
・鎖を引きちぎる(右腕)
・窓の鉄格子を曲げる(右腕)
・敵を不意打ち(右腕)
・窓を割る(両足)
・底なし沼をジャンプ(両足)

<ポイント>
・いつにも増して何故か用心深いスティーブ
スペインで襲われたことと、ジャングルの入り口で原住民が不相応なトランシーバーを持っていたことから敵の襲撃を予測。スーザンとガイドを森の中に寝かせるという用心深さ。実際敵は来襲するのだが、ガイドとボートを失ったのはスティーブにしては想定外の誤算だったか。川に入ってガイドが生きているか探すくだりはちょっとかわいそう。
・知識の豊富なスティーブ
トランジスタを抜くと装置が暴発することをなんで知っているの?聴講しただけでそんなことわかるのかなぁと思ってしまうくらい、実にいろいろなことを知っている。
・博士の説得
身分証をなくして敵にだまされている博士の説得に一度は失敗するスティーブだが、手の込んだ仕掛けをして博士を救出する。後でちょっと博士に意地悪してみせるあたりはなかなか面白い。

<情報>
・フットボールの選手とは?
博士はスティーブのことをフットボールの選手かと思ったと言っているが、演じているリー・メジャースは実際昔はフットボールの選手だった。
・スーザン役のパメラ・フランクリン
実はIMDBによると横浜生まれなんだそうです。ちょっとビックリ。

<疑問やエラー>
・服が違うスティーブ
最初にアボット博士の娘さんのホテルの部屋に行った時の服とホテルを出てタクシーに乗った時の服が変わっています。ホテルの部屋では1晩伴に過ごさなかったのか。しかし、スティーブのホテルは娘さんのホテルと同じホテルに泊まってたのかな?
・どうやって空港に?そして靴はどうなったんだ?
博士の娘さんを狙ったタクシーの罠を持ち前のバイオニックパワーで止めたスティーブ。でも、バイオニックレッグで車にブレーキをかけたので、靴が壊れてしまいました。タクシーは崖下でその後別のタクシーを拾ったにしては飛行場への到着が早いのかなぁなどと思ったんですけど。
それより何よりスティーブは靴をどうやって替えたんでしょう?空港で売ってた?Jackは空港で靴売ってるのみたことないんですけど...。
・ワニ
作り物だとすぐにわかるが、「ジョーズ」みたいに結構よくできていました。
・身分証
スティーブが身分証を敵に奪われてから、敵の1人が身分証を持ってゴールドマン部長をゆすりに来るまで1〜2日しかたっていないと思われるのだが、フロリダのジャングルからワシントンまでどうやって運んだんでしょうか?宅配便ですかねぇ?


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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