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トップ > バックナンバー > 舞台 > 恋ぶみ屋一葉 紹介 > 恋ぶみ屋一葉 レポート

古き良き明治時代を舞台にした物語、恋ぶみ屋一葉の公開も目前にせまった土曜日、舞台の最終稽古にお邪魔しました。
場所はもちろん新橋演舞場。東銀座駅から歩いてすぐ、銀座と築地に近く、大通りをちょっと入ったところにあります。舞台に向かうと、すでに練習は第三幕・第一場・大黒屋の場面に進んでいました。
ガランとした客席には、ポツリポツリと関係者やスタッフの姿が...。演出の江守徹さんは、中央にどっしりと構えて舞台全体に視線を走らせています。英樹はもちろん舞台の上。相場師に変装して、芸者の桃太郎に会うところを演じていました。衣装も本番と同じものを着ているので、本番さながらの雰囲気です。
ときどき江守さんの演出が入りますが、玄人揃いの舞台ですから以心伝心。簡単なやりとりで通じてしまうようです。この時期の練習ですから微調整というところなのでしょうか。

休憩時間に楽屋を見せていただきに裏手にまわります。舞台裏は化粧版もなく殺風景ですが、掃除が行き届いていてチリひとつありません。数々のセットが出番順に並んでいて美術スタッフが忙しく補修や手直しをしています。楽屋はこの奥。長屋のように各俳優の部屋が並んでいます。 それぞれ趣向を凝らしたのれんが掛かっているのがお楽しみ。英樹はおなじみ「英」文字の意匠です。
英樹は新しい衣装が来たので、それを合わせています...が、なんか変。「そうでんな」とか「よろしぃなぁ」とか言ってるんです。実はこの衣装を作ったお店は京都にあり、京都の方とお話するときには、自然と京言葉になってしまうのが英樹のクセなんだそうです。
「だからね、アメリカ行くとイングリッシュなんかしゃべっちゃう(笑)」「ホントですかぁ?」「で、ハワイ行くとすぐに、アロハァ♪(くねくね)」。英樹、久しぶりの大好きな舞台公演で絶好調でございます。
さて、三階の大部屋にお邪魔します。ここは山下の増三の乾分(子分)・重(しげ)を演じる佐藤正浩君が入っている部屋。風通しもよくなかなか快適です。
遅くなったお弁当を食べながらも演技の工夫に余念がない様子。ここでは舞台に関係するみんなが同じように努力しているのが印象的です。良いお芝居になりそうですね。

午後4時になると、マスコミの方々の取材が始まります。二階のロビーには、テレビ局や新聞・雑誌の記者の皆さんがたくさん詰め掛けていました。
浅丘ルリ子さんと英樹がカメラの前で大サービス。気心の知れた仲なのでギャグも決まりまくり、なんか二人で漫才してるみたいだぞ。
楽しい取材のあとは、三幕通しで最後の舞台稽古を行って明日に備えます。明日は晴れるといいなぁ。


明けて初日は、午後二時に開演です。お昼過ぎだというのに新橋演舞場の前にはお客様がチラホラと...待ちきれないんでしょうね。
そんなお客様たちには、地下三階にラウンジが用意されていて、喫茶や軽食を楽しみながらゆっくりとすることができます。
開場は三十分前からなので余裕を持って移動できるのがうれしいですね。
初日から大入りの客席は、ワクワク感に満ちています。こういう雰囲気は役者さんたちは大好き。だからみんな張り切って舞台に上ったそうです。
本当に昨日の稽古の時より何倍も素晴らしいものになりました。やはりお客様がいてこその舞台なんですね。

明治末期の四十三年(西暦1910年)といいますから、夏目漱石、森鴎外などの巨匠は大活躍の時代です。主人公の前田奈津と加賀美涼月は、もちろんこのお話だけの空想の人物なのですが、この時代を生きた何人かの面影を感じさせてくれます。奈津はもちろん樋口一葉ですね。一葉は実際に恋文などの代筆もしていて、手紙の文章は素晴らしく上手だったと言います。また、一葉の親友だった伊東夏子も意識されているのかな?
涼月は、一葉が恋した半井桃水や潔癖症なところは泉鏡花の匂いを感じますね。お芝居大好きな方はもちろん、昔は文学少年少女だった方ならなおのこと、そんなことを思いながら、ゆっくりと流れていた明治の恋物語をお楽しみいただけます。

お芝居がハネたら、築地でお食事?それとも銀ブラとシャレるのも楽しいですね。
心地よい秋の一日、英樹も「自信を持ってお薦めできます!」とノリノリの「恋ぶみ屋一葉」でお楽しみください。

舞台稽古の真っ最中。
細かい動きの打ち合わせをしています。
遊郭に忍んで来た涼月。メガネなんかかけちゃって、
ちょっと違うイメージの英樹ですよ。

英樹に投げ飛ばされる佐藤正浩!
迫力満点の見せ所です。
素晴らしく御機嫌な涼月先生。
笑わせどころもいっぱいあります。

奈津の家でのしっとりシーン。
ふたりの掛け合いが絶妙です。
いよっご両人!といいたくなりますね。
どこから見ても絵になる二人です。

渋い!こういう英樹をナマで見られるのが
舞台の醍醐味ですよ 。
滝川英治さんとのシーン。
明治の書生っぽいファッションが決まってます。

江守さんの演出もチカラが入ります。
妥協なしの真剣勝負なんですね。
すっごく仲良さそうな二人。
浅丘さんが、とてもカワイイのです。

舞台裏から客席を見るとこんな感じ。 ヘアメイクの佐藤さんが奮闘中です。
明治の雰囲気が出てるかな?

取材でマスコミのみなさんにポーズ。
浅丘さんの横でちょっと緊張。
最後に舞台でみんなが挨拶してくれます。
ほのぼのと幸せになれるお話です。
みんな来てくださいね!

ストーリー紹介は、 コチラ
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