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トップ > バックナンバー > 舞台 > 恋ぶみ屋一葉 紹介

明治時代も終わりを告げようとする、明治四十三年の東京・下谷龍泉寺(現在の台東区)には、樋口一葉にあこがれ尾崎紅葉に師事し、今は恋文の代筆をして生計を立てている「恋文屋」・前田奈津が暮らしていました。

一方、奈津と同門の加賀美涼月は、今や売れっ子の小説家として世に出ていたのです。
ある日、奈津のところに羽生キクという女性が尋ねてきました。が、この女性こそ、二十年以上前に涼月と大恋愛の末、紅葉に無理やり別れさせられた芸者・小菊だったのです。

田舎に嫁いで間もなく死んだと噂されていたキクが生きていた、 しかもキクの息子・草助は小説家を志し、涼月の弟子にしてもらおうと上京したというのです。彼を連れ戻しに上京したキク、当の草助は吉原の芸者・桃太郎に一目ぼれをしてしまいます。

草助と桃太郎。そして涼月とキク、その狭間で揺れ動く奈津。さまざまな人間模様が 明治という時代を背景にゆっくりとまわっていきます。

この「恋ぶみ屋一葉」は、新橋演舞場で平成四年に初演、平成六年に再演され高い評価を得た名作です。今回は十一年ぶり、英樹をはじめとする新しい顔ぶれで上演されるという、演劇ファンにはうれしい公演となりました。

開幕直前の現場レポートは
コチラから。
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