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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第24回】 「挑戦! 運命のテスト飛行」
2年前の事故機の再飛行テストに挑むスティーブの活躍を描く。リベンジなるか?ライバル会社の妨害工作も発覚し、おとりを買って出たスティーブの運命はいかに...。クリスチャン・I・ナイビーII世監督作品だけあってなかなか最後まで飽きさせない展開でした。

<ストーリーの流れ>
後日掲載。

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
エドワーズ空軍基地に呼ばれたスティーブは、ロジャースという人物に会う。彼は、2年前スティーブがバイオニックになるきっかけを作ったテスト機HL-10のプロジェクト責任者でスティーブの大事故の後も密かに研究を続けていた。スティーブを呼んだロジャースは、HL-10の再テストをスティーブに依頼する。スティーブは、事故の記憶が甦りつつも再テストの申し出を受け入れ部長の許可をとりにワシントンへ戻った。部長の許可をとり、再度エドワーズ基地に戻ったスティーブは、プロジェクトチームのメンバーに歓待される。しかし、かつての事故の記憶からスティーブがこのHL-10を操縦するには、模擬テストを受ける必要があることを知らされる。自分の操縦の信頼性を疑うテストに快く思わないスティーブだったが、模擬テストは承諾するしかない。
模擬テストの前日、スティーブはプロジェクトメンバーのシェイドとゴルフを楽しんだ。バイオニックパワーで賭けにまんまと勝利したスティーブは上機嫌。夕方、メンバーとの食事をとりながら、今はプロジェクトメンバーの1人テッドと結婚したメンバーのアンドリアとダンスを踊った。2年前の事故後に急に姿を見せなくなったスティーブを問いただすアンドリアにスティーブは「極秘任務についていた」とあっさりかわしてみせるが、その2人の様子を見ていた夫のテッドはアンドリアがスティーブと親密に語り合うさまに怒りが収まらない。
スティーブは雰囲気を察して、明日の模擬テストの前だから、今日はこの辺でと帰ろうとするがテッドはスティーブの後を追って駐車場まで行きスティーブをいきなり殴ろうとする。バイオニックパワーを使って、テッドのこぶしを押さえ込んだスティーブは追ってきたアンドリアにテッドを引き渡すと車で帰ってしまった。

深夜、何者かが電話をしている。何をやっても、スティーブを犠牲にしてもHL-10計画を潰せと命令しているようだ。

翌日、スティーブは模擬操縦に挑むが、模擬操縦中に事故の記憶が甦り興奮したスティーブは装置の故障だと怒って模擬操縦を投げ出してしまう。操縦席から出たスティーブは、操縦席の外にあるパネルにバイオニックパワーで八つ当たりし、パネルはショート。スティーブは気絶してしまう。
スティーブが目を覚ますと、そこにはゴールドマン部長の姿があった。何が起こったのか理解できないスティーブは、ゴールドマン部長にたずねると、部長は事故の記憶でスティーブが操縦に不適格だと判断されたと正直に話した。しかし、スティーブは納得行かない。模擬操縦の記憶がないスティーブは、自分が誰かに一服盛られた可能性があると部長に訴えて、再度模擬飛行を行うよう部長に頼んだ。
しかし、2度目に失敗すれば、パイロットとしてのスティーブの経歴にも傷がつく上、また彼へも精神的に相当なダメージが予想される。部長は一瞬戸惑うが、スティーブを信用して賭けてみることにした。
ロジャースを説得したゴールドマン部長は、再度模擬操縦席にスティーブを座らせ模擬操縦を始める。途中で、その話を聞きつけたテッドとアンドリアがやってくるが、スティーブはものの見事に模擬操縦を成功させてみせた。
本番の飛行が明日と決まった。スティーブは、誰かが妨害工作を行っていると判断。部長もHL-10計画のこれまでの調査結果を見る限り2年前の事故も含めて故障が多すぎることから同意見だ。そこで、スティーブは考えた。シェイドとジョージアに行ったときに、ワニ狩りを行う少年をみたことがある。わざと少年をロープにつなぎワニの餌になるようかきまわす。ワニが出てきたところで少年を引き上げ捕まえるという狩りの仕方だ。つまり、妨害工作をしているのは、プロジェクトメンバーの誰かだと思われるが、それが誰かを見極めるには、スティーブをおとりにし、妨害工作が起こると承知でテスト飛行を行うというのだ。ゴールドマン部長は反対するが、他に方法はなかった。スティーブは、妨害工作が起こると知りながらテスト飛行を行うことを決心する。

深夜、HL-10に何者かが密かに仕掛けを施している。

翌朝、スティーブはテスト飛行を行うが、案の定、水圧装置が故障し2年前と同じ状況に陥ってしまう。操縦桿の降下方向に1平方辺り1トンの力が右腕にかかり始めたのだ。スティーブはバイオニックパワーで修正を試みた。生身の左腕も添えてひたすら操縦桿を引くが、左腕は痙攣してしまう。スティーブは、操縦席から故障の原因をジェイドに尋ねた。原因は、アクセスドアにある水圧装置の故障。操縦席からは修正が効かない。スティーブは、アクセスドアと水圧装置を点検した奴が犯人だと叫ぶ。犯人は、カールだった。ゴールドマン部長の命令でカールは拘束される。しかし、機は不安定。ロジャースは、高度が4000フィート以下になる前に脱出しろと叫ぶが、機の降下が早く脱出は不可能だった。スティーブは、バイオニックパワーをフルで使いレバーを支え、降下角度を修正した。
プロジェクトメンバーとゴールドマン部長が見守る中、スティーブは、見事に降下角度を調整し、HL-10を着陸させてみせた。
ホッとしたスティーブだが、操縦桿はバイオニックパワーで潰れていた。
戻ったスティーブは、プロジェクトメンバーと部長に歓待される。「ワニを捕まえたな。」とねぎらう部長は、カールから競合のクレイトン産業がカールを買収し、HL-10計画を潰そうと妨害工作を行っていたことを明かした。もちろんスティーブの2年前の事故も同じように仕組まれたものだった。
2年間の苦しみを経て現役機になろうとするHL-10機へスティーブは歩み寄ろうとする。プロジェクトメンバーも一緒に駆け寄ろうとするが、部長がこう制した。「一人にしてやれ。」HL-10機を前にスティーブは感慨に浸った。

<バイオニックシーン>
・後日掲載予定。

<ポイント・情報>
・2年前の事故は実は仕組まれていた!!
2年前のスティーブがバイオニックになるきっかけを作った事故は、機の故障、もしくはスティーブの操縦ミスと周りに思われていたようです。事故から2年間HL-10には妨害工作が続き、機はいまや忌み嫌われる存在になっていました。そこへスティーブがリベンジを果たしにやってくるというシチュエーションが完成するんですけど。あれっ。これって構成が西部劇っぽくないですか?

・スティーブのバイオニック
またまたここで役立ちましたね。2年前と同じ状態で普通の人なら墜落ですが、スティーブのバイオニックパワーは水圧装置の故障を跳ね除けてしまうんですね。もちろん添えた左腕も痙攣するくらいのすごい力(1平方あたり1トン)がかかっているわけですけど、最後はバイオニックパワーの勝利という感じでした。

・HL-10は「的盧」か?
実は、この「600万ドルの男」に三国志的な要素が含まれているんです。まず、英語で聞くとHL-10って飛行機なのに「暴れ馬」みたいにたとえられてるんですねぇ。で、縁起が悪いとも。「的盧」って縁起が悪いという意味の「凶馬」の代名詞なんですけどね。さらに、本当は、飛行機ってsheで代用する女性名詞なんですけど、「馬」は男性名詞なのでheって言ってるんですよね。なんで...。もっと言うと、「馬」は、西部劇に通じるし...。「西部劇」に「三国志」といろいろな要素が混じっていますよ。このエピは。尚、日本未公開のデス・プローブが登場するエピでは、スティーブが「水魚の交わり」を説くシーンがあります。


<疑問やエラー>
後日掲載予定。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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