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柳生武芸帳

未だに戦国時代の残り香が漂う江戸時代初期、三代将軍徳川家光の時代、江戸城大奥から一巻の巻物が何者かによって盗み出されました。
 巻物を盗み出した賊が無事に逃げきれる訳もありません、追跡する柳生十兵衛の手にかかり激しく抵抗するも崖から転落してしまいます。しかも巻物は偶然通りかかった娘の手に渡ってしまいます。竜造寺家の遺児・夕姫という、鍋島一族に奪われた国の再興を密かに図っている姫君なのです。

将軍家兵法指南役・柳生但馬守宗矩は、春日の局の元に参じます。持ち出されたのは「柳生武芸帳」中巻です。
 柳生新陰流は、将軍家の流儀となっているので、その指南書が江戸城に保管されているのは当然ですが、大奥まで忍び込み、命がけで盗み出すほどの価値があるのか?春日の局の問いかけにも宗矩は知らぬ存ぜぬを押し通します。

実はこの柳生武芸帳・上中下の三巻は、柳生江戸屋敷、江戸城大奥と京都の御所に分けて保管されているのですが、全三巻が揃うと幕府を転覆させるほどの力が手に入ると言われているのです。
 この何人も知ってはならない秘密を知り、賊を忍び込ませた男、名を山田浮月斎。彼は柳生と同じ新陰流でありながら、世に出ることができなかったことを恨み、武芸帳の力で天下を覆そうとしていたのです。
 恐るべき野望に燃える浮月斎は、すべての武芸帳を手に入れるべく、密かに動き出しました..。

さらに、蚊帳の外に追いやられ面子を失った春日の局、因縁の鍋島家と竜造寺の抗争など、柳生武芸帳をめぐる壮絶な戦いは混沌とした闇の中で錯綜しながら熾烈に繰り広げられていくのです。
 果たして武芸帳は誰の手に?その秘密とは??最強の武芸者同士の手に汗握る戦いの行く末を、ぜひご覧ください。

豆知識:柳生宗矩ってどんな人?

柳生といえば新陰流ですが、これは、宗矩の父・但馬守宗厳が上泉伊勢守秀綱(藤原秀綱)より伝授されたことが始まりといわれています。宗厳の優れた武芸は徳川家康にも聞こえ、徳川家の兵法師範となりました。
 息子の宗則も家康に仕え、関が原の戦い、大阪冬・夏の陣で活躍しました。特に夏の陣では敵七人を切りふせたと言われていますから、やはり非凡な才能を持っていたようです。
 戦国の世が終わり、江戸幕府が開かれてからも、宗矩は将軍兵法師範として、また惣目付役として徳川に仕えました。惣目付とは、大名・旗本などを監視する役目で、ここから柳生には密かに情報を集める忍者軍団がいたのでは?と言われるのですね。

そして、宗矩が今でも高く評価されているのは、宗矩六十二歳の時に書き終えたという「兵法家伝書」の存在が欠かせません。戦うための兵法に禅の思想を取り入れ、三部の書物としてまとめあげたもので、近世の武道に大きな影響を与えたと言われています。
 文武両道でクールな宗矩を、英樹がどう演じるか?お正月のひととき、柳生武芸帳にご期待ください。

今回は、以下の資料を参考にさせていただきました。
「兵法家伝書」柳生宗矩著 渡辺一郎校注 岩波文庫
「禅と武士道」渡辺誠著 ベスト新書
「生命知としての場の論理」 清水博著 中公新書

スタジオで収録した殺陣のシーン。気合充分の一撃です。
ロケ先でのカットです。「ガッチリ腰を決めればサッとできるよ」と、英樹。しかしそんな簡単にできるもんじゃありませんよねぇ...。
いやまあ寒いね(笑)。休憩時間はいつもニコニコの英樹です。
東京で開かれた発表会でトークする英樹。久しぶりに殺陣ができたんでご機嫌ですよ。絶対見てね!

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