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寧々

戦国時代を彩る様々な武将の中で際立つ三人といえば、信長・秀吉・家康の名を挙げる方が多くいるでしょう。歴史というのは本当に面白く、まるで個性の異なる三人がリレーを行うようにバトンを渡しながら戦国時代を終わらせ、ついには三世紀にもわたる江戸時代という独特の時代を作り上げたのです。

人は人を呼ぶと言いますが、彼らの傍には多くの才気あふれる人物が集い、縦横無尽に活躍していました。その中でも、秀吉の妻・寧々(ねね)は、いまでも人々に愛されている魅力的な女性です。このドラマは、現代でも「かわいい」と思える名前を持ちながらも、厳しい時代に負けず颯爽と生き抜いたひとりの女性を描いた見ごたえ満点の作品です。

物語は大きく三つに分けられます。

第一部は、ねねと藤吉郎の出会いから本能寺の変に至るまでの、いわば青春編ともいえるストーリーです。 戦から清洲城下に引き上げてきた足軽の藤吉郎は、出会ったねねに一目ぼれをしてしまいます。そして意を決して「わしの、おかかになって頂きたいッ」と不器用に求婚する藤吉郎。ふたりの運命の歯車は静かに回り始めたのです。 しかし若い藤吉郎はまだまだ失敗したり悩んだりの毎日です。ねねは陰になり日向になって藤吉郎を励まして行きながら、自身も成長をしていきます。

第二部は本能寺の変直後からついに従一位関白の座についた秀吉を描いた出世編。
よくご存知のように、ここから秀吉は破竹の勢いで戦国武将の頂点に君臨することになります。
まるで時代までも秀吉に味方をしているかのような展開ですが、関白となった秀吉には、刀や槍を使わない政治的な駆け引きという名の戦が始まったのです。
関白の妻・北政所と呼ばれるようになったねねも秀吉以上に奔走する毎日でした。大坂城は、ねねがいなければ立ち行かないとまでいわれた手腕は、さすが才色兼備と言われただけのことはあります。
しかし、誰もなしえなかった天下統一には、様々な苦しみが伴います。無謀ともいえる海外への出兵、無視できない大きな存在の徳川家康など。ねねはふと得体の知れない不安を覚えるのでした。

第三部は、淀君懐妊から江戸時代の幕開けまで、戦国時代とともに秀吉とねねの大団円を描いています。
秀吉は関白の職を秀次に譲り太閤となりましたが、実権は離さず、豊臣家の存続のために様々な手段を講じます。
しかし天下人としての重圧に耐え切れなかったのでしょうか、養子として慈しみ、関白のまで譲った秀次までも亡き者としてしまった秀吉に、ねねは深い悲しみに包まれたのです。
そして、ついに別れの時がやってきます。慶長三年八月十八日に、生涯最高の伴侶に抱かれ静かに息を引き取った秀吉。万感の思いを胸に見送るねね。このときから豊臣家の存亡を賭けたねねの戦いが始まるのです。
東から大きなうねりが起こります。徳川家康がついに動き出しました。今までの恩に報いるため豊臣につく者と、新しい時代を夢見て家康を推す者たちは慶長五年、ついに関が原でぶつかり合ったのです。
時代は大きく変わりました。さらに大坂冬・夏の陣を経て、徳川家康が豊臣家に替わり全国を統一したのです。
もう戦はない。そう宣言した家康も舞台から去っていきました。そして、高台院となったねねは懐かしい人々を思いながら静かに佇んでいました。

さてここで、我らが英樹の演じる徳川家康についてちょっとした豆知識。
絵画に残されている家康は、ちょっと太目のおじ様です。運動は苦手だったんじゃないかなぁ?と思われるでしょうが、実は武術にも秀でておりました。剣術はもちろん、馬も巧みに操り、鉄砲も撃ったといいますから、戦場でも充分に実力を発揮したのではないでしょうか。
さらに新しいものが大好きだったとのこと。江戸時代は鎖国の時代と言われていますが、この鎖国は家康が亡くなってから確立したもので、むしろ家康は南蛮渡来のものを数多く持っていたと伝えられていますから「外国の珍しいモノ大好き」おじ様だったようです。
そして、新しい時代をできるだけ長く維持するため、多数の頭脳集団を擁していました。城作りに長じた藤堂高虎、中井正清。新兵器・鉄砲に精通した稲富一夢、そして情報戦のエキスパート服部半蔵など。さらに財政面で才能豊かな後藤庄三郎や各地の豪商をも傘下にしていたのです。家康の持つ政治への非凡な才能は、彼らをうまく纏め上げたプロデューサーとしての才能でもあったのですね。
もちろん学問の分野でも手抜かりなし。林羅山、藤原惺窩など一流の学者とともに、異彩を放つ南光坊天海など、誰を見ても映画の主人公になれそうな魅力的な人物が目白押しです。
今回の新春ワイド時代劇も、こういう人々が背景にあるんだなぁ..と思って観ていただければ楽しさ倍増間違いなし。
新しいものや珍しいものが大好きというあたり、英樹とそっくりですよね。智略の巨人、徳川家康も寧々と同様に応援宜しくお願いいたします。

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