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十津川警部

秋も深まってきた11月、十津川たち捜査一課は、事件現場に集まっていました。
 マンションの一室で死亡していたのは、フリーカメラマンの萩原礼子。死因は後頭部を鈍器で強打されたことのようです。
 程なく礼子の助手をしていた小田悠介が容疑者となりました。事件当日にマンションから出て行く姿も目撃されたため、事件発生の翌日には逮捕という素早い展開になったのです。

このまま悠介が犯行を認めればめでたく事件は解決となるところだったのですが、悠介は犯行を認めません、それどころか悠介の妹から連絡を受けたという弁護士・間宮和恵があらわれ、彼女に会ったとたんに表情が輝いた悠介は、真犯人を見たと訴えたのです。
 真犯人の名前は水野久明というカメラマンで、礼子と悠介は水野の助手をしていたことがありました。
 その水野が事件の日、礼子のマンションの階段をすごい形相で降りてくるのを悠介は目撃。その直後、礼子の部屋で彼女が死んでいるのを発見したというのです。

間宮弁護士に会ってから態度が豹変した悠介に、十津川は違和感を感じています。
 一方、水野のアパートを訪れた西本刑事と小林刑事は、水野の部屋が何者かに荒らされ、彼自身も失踪したことを知ります。
 また鑑識からは、事件現場の礼子の部屋から水野の指紋が発見されたとの連絡が入りました。水野が事件にからんでいることは間違いなさそうです。十津川たちは水野の捜索に全力を挙げることにしました。

翌日、静岡県警から連絡が入りました。西伊豆の観光地をレポートするテレビ映像に水野らしき男が映っているというのです。撮影日は昨日の朝ですから、水野はまだ伊豆にいる可能性があります。
十津川と亀井は、東京駅を正午に発車する踊り子115号で伊豆を目指しました。

静岡県警の協力で水野の宿泊先が判明しました、が、すでにチェックアウトしたとのこと。しかしフロントマンが、水野とイムラと言う男が言い争っているところを目撃していたのです。そして、水野の身辺を捜査していた西本刑事が、水野の元妻・冴子が西伊豆のレストランで働いていることを突き止めました。
 翌日、冴子に会った十津川たちですが、有益な情報は得られませんでした。2年前に離婚した恨みが残っているようです。そのとき、県警の佐々木刑事は、堂ヶ島で発見された不審死体が水野と言い争っていたイムラであることを確認、十津川も堂ヶ島へ急行するのです。

新たな被害者は井村泰という商社勤務の営業マンで、死因は頭部を多分殴られたであろう打撲によるもの。死亡推定時刻は水野とホテルで口論した日の夜だとのことです。東京に戻った十津川たちは、西本刑事から水野のアパートを荒らした人物が井村らしいこととの報告を受けます。  これで水野は萩原礼子と井村泰ふたりの殺害に関係していた疑いが濃厚になってきました。
 しかし事件はさらに混迷を深めていきます。この日の深夜、都内の公園で女性が殺害されました。被害者・木下亜矢は、井村泰と頻繁に連絡を取っていたというのです。
 しかも携帯電話に残っていた伊豆の風景を写した写真の日付は水野がテレビに映り込んだ日です。そしてその中の一枚には、冴子の姿までが!

全貌が見えないまま被害者ばかりが増えていく絶望的な状況でしたが、十津川たちの懸命な捜査が少しずつ事件の糸口をつかみ出していきました。
 殺された井村泰と木下亜矢が「あの写真を手に入れるしかない」と話し合っていたのを聞いていたというのです。瞬間、十津川も伊豆のホテルマンが聞いた水野と井村の会話に「あの写真」という言葉があったのを思い出しました。
 水野がカメラマン時代に撮った写真に何か重大なヒントがあるに違いない!
 そして十津川たちが見つけた水野久明写真展の作品『それぞれに優しき人々』が、事件の鍵になっていくのです……

雄大な富士山を望む西伊豆の絶景と美しい観光地、そして鉄道ファンにはお馴染みの踊り子号を背景に繰り広げられるトラベルミステリーは、十津川警部シリーズの魅力が存分に堪能できます。
 今回の撮影日に見えた富士山は、とても美しい積雪だったそうですから、風景もしっかりチェックしてみてくださいね。
 2016年最初の十津川警部の活躍を存分にお楽しみください。

撮影現場をご紹介
富士山をバックにした構図で高田純次さんと撮影です。
天気最高!さすが晴れ男と言われる英樹の威力?
富士山の積雪が横一直線にそろっています。
そして見事な雲海。
文字通り絵に描いたようですね。
これは大変珍しいことなんですって。
難事件を推理する十津川警部と亀井刑事であります。
スナップ写真でもしっかり絵になってしまう二人です。
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