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十津川警部

さわやかな風が薫る5月下旬、警視庁捜査一課に東京地検の検事・村井貴子が十津川警部を訪ねて来ました。
 貴子は、十津川と同期の村井警部の娘で、村井警部が亡くなってから何かと面倒を見ていたのです。その貴子が検察官として戸川雅夫の裁判で法廷に立つことになったのですが、その事案で妙なことがあったので、事件を担当した十津川たちに相談に来たと言うのです。
 戸川雅夫は、2ヶ月前の3月23日に練馬区で起きた殺人事件の犯人として裁判が行われるのですが、インターネットのブログで同じ日に秩父鉄道のSLに戸川雅夫が乗っていたことを目撃したという記事があったのです。
 事件発生後、十津川たちの捜査線上に浮かび上がったのが死亡した秋山博之と金銭トラブルのあった戸川雅夫でした。取調べの結果、容疑を認めたことで4月10日に起訴に持ち込み、捜査は完了したかに思えたのですが、ブログの記事が本当だとすれば、事件当時のアリバイが発生してしまうことになってしまいます。十津川たちは捜査を始めました。

 

ブログを書いたのは旅行作家の小島俊介という人物。イラストレーターの戸川とは何度か仕事を一緒にしていたので人違いというのではなさそうです。事件当日、3月23日の午前10時頃、熊谷駅でSL・パレオエクスプレスの近くに女性と一緒の戸川を見たのです。さらに午後2時頃、終点の三峰口駅でも戸川と女性を見たといいます。しかも、三峰口駅の駅員も戸川を覚えていました。
 戸川の不可思議な行動に加えて、彼の弁護を行うのは人権派としてやり手の梅木浩三弁護士です。もしかしたら戸川は裁判で一転して無罪を主張し、逆転されてしまうかもしれません。
果たして、午前10時に熊谷駅にいた戸川雅夫が練馬区での犯行を行い午後2時に三峰口駅に着くことが出来るのか?
十津川たちは事件当日の謎を検証することにしました。三田村刑事と西本刑事の車が秩父から東京に走ります。そして午後1時55分、三峰口駅前に滑り込んだ車の助手席ではホッと頷く西本刑事の姿がありました。
 しかし、安心したのもつかの間、石神井公園の路地で殺された秋山博之の妻・裕子が刺殺されてしまったのです!この事件の裏にはもっと深い何かがある...十津川たち捜査一課は事件の真相を探り始めました。

 

レトロ感と迫力がいっぱいのSL・パレオエクスプレスを使ったトリックに隠された真実とは?十津川たちの懸命の捜査で事件の本当の姿が徐々に明かになっていきます。シリーズ60作目の今回も期待を裏切らないサスペンスが繰り広げられますよ。
 土曜サスペンス、十津川警部を是非お楽しみください。

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