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トップ > バックナンバー > ドラマ > 十津川警部50 ストーリー紹介

西本刑事は、博多で行われた友人の結婚式からの帰りに利用した寝台特急「はやぶさ」。定刻どおり東京についた列車ですが、客室から死体が発見されました。
急行した十津川たちが発見した遺留品の中、カバンから出てきたのは5000万円の現金です。しかも札には専用の眼鏡でしか見ることのできない特殊インクが塗られていたのです。これは身代金などに使われるという特別な仕掛けです。
未解決の事件を絞り込む十津川たちは、4年前に発生した誘拐事件に注目しました。担当刑事は十津川の同期だった山内文男なのですが、人質が殺害されるという事態が起こり、それを理由に退職をしていたのです。 十津川と久しぶりに再会した山内は、平凡なお店の主人に収まっているように見えますが、いまだに未解決の事件には責任を感じている様子です。彼の情報から十津川たちが向かったのは誘拐事件の被害者・及川俊郎・美津子夫妻の家ですが、すでに引き払われていました。

翌日、妙な情報が入ります。ここ数年間、複数の探偵社にこの事件に関する調査依頼が行われているというのです。 しかも依頼者は及川夫妻らしいこともわかりました。警察に不信を抱いた及川が今回の殺人事件に関わっているのかもしれない。十津川たちは及川夫妻に接触するべく捜査を開始したのです。

ようやく探し出した及川俊郎は妻と離婚していました。そして事件の当日には九州に出かけていたといいます。しかし帰りに利用した列車は犯行のあった「はやぶさ」ではなく新幹線と寝台特急の「サンライズ出雲」でした。時刻表を追ってみても犯行を行う時間帯に合わないのです。 しかし、綿密な準備と意表をつく手段を使えばあるいは...。十津川はいくつもの方法を考えてみたのですが、これも決め手がみつかりません。

一方離婚して旧姓の岡村に戻った美津子は、スーパーの店員として慎ましい暮らしをしていました。誘拐事件の悲しい出来事が理由で離婚をし、今はただ静かに暮らして生きたいという美津子でしたが、あろうことか、そのスーパーのやり手社長・杉浦明は、事件に関係がありそうなのです。明らかになった被害者・長山卓也と交友があったということは、4年前の誘拐事件とも関係があるのかもしれません。美津子がスーパーに勤めたのも実は確信的な行動だったのでしょうか。

様々な人物が錯綜しながら寝台特急殺人事件と過去の誘拐事件の全貌が徐々に明らかになっていきます。そして起きる新たな殺人事件。そこには、警察を辞職してからも執拗に犯人を追う山内元刑事の影が...。事件の鍵は寝台特急殺人の巧妙なトリックにあると確信した十津川は、ついにその謎を解き明かします。そして全てが明らかになったと思ったそのとき、狂気の銃口が十津川に向けられたのです。

鉄道の花形、東海道線と風光明媚な北九州の景色を背景に繰り広げられる、50回記念にふさわしい見ごたえたっぷりのサスペンスを存分にご堪能ください。

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