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トップ > バックナンバー > ドラマ > 十津川警部43 ストーリー紹介

十津川の捜査一課から、橋本刑事が退職しました。故郷の北海道知床に帰り、実家の旅館を継ぐというのですが、せっかく慣れた仲間と別れるのは誰でもつらいものです。まして 橋本の婚約者は、何者かに乱暴され、その挙句に自殺してしまったのです。
失意のうちに去っていく仲間を痛恨の思いで見送る一課のメンバー。特に仲の良かった西本刑事に、橋本は自分と同じペンを餞別に渡します。

翌日、西本刑事は甥の新婚旅行を見送るため、上野駅に行きます。そこで亀井刑事の妻・公子に出会いました。十津川の妻・直子と一緒に北海道旅行に行くというのです。列車は大人気の寝台特急カシオペア。動くホテルとも言われるほど、豪華な設備を誇る列車です。軽い冗談を交わして別れる西本、そのとき人ごみの中、カシオペアに乗り込む橋本の姿を見たのです。
飛行機で帰ると言っていた彼がなぜ列車に乗っているのでしょう?

そして、札幌郊外で明らかに殺人とわかる変死体が発見されました。
被害者の身元を確認する十津川たちの捜査線上に橋本の姿が浮かび上がります。
婚約者に乱暴をした犯人達に復讐をしているのでは...?気の重い捜査になりそうです。

そんなとき、直子と公子は、のんびりと北海道旅行を楽しんでいました。 あこがれだった高級ホテルに宿泊して、娘のようにはしゃぐふたり。バーに入ると、顔見知りがいます。
カシオペアで見かけた紳士、和田久志と名乗った彼は鉄工所を経営していますが、今回は気楽な一人旅を楽しんでいるというのです。いい男の出現に、ちょっとドキドキするふたりでした。

一方、十津川たちは、新たな情報を得ます。
橋本が帰ると言っていた実家は、すでに旅館を廃業していました。さらに、犯人のものだと思われる手紙の筆跡が橋本のものだと同定され、被害者はグループで、残りはあと3人、みな行方不明だというのです。
このグループのリーダーと見られる男は、君島則之。亀井刑事は、母親・圭子の店を訪れますが、当の君島は沖縄に旅行中とのこと。こちらは空振りになりましたが、北海道では、新たな変死体が発見されました。
しかも、その現場には橋本が西本に餞別で渡したものと同じペンが落ちていたのです。

橋本は、本当に犯人なのでしょうか?そして直子たちが出会った和田という男は?
舞台は網走、留萌、増毛、遠軽と、めまぐるしく変わって進んでいきます。
そこで明らかになる真相とは...。
西村京太郎のトリックが冴える十津川警部シリーズ 北帰行殺人事件、お見逃しなく。



すっかりおなじみの十津川警部シリーズ、今回その撮影風景をレポートいたします。
撮影が行われているのは、東映東京撮影所。東京は池袋からちょっと西へ、大泉学園駅から徒歩10分少々で到着。まず感想は...「広っ!」。大きな建物だけでも20棟以上、小さいのまで含めたら...数えていられないくらいの数なのです。さすがドラマはもちろんアニメから特撮まで、なんでもござれのドリーム・ワンダー・ファクトリー。
さてその中で、十津川警部シリーズを撮影しているのがV2スタジオという104坪もある空間。この中に警視庁捜査一課が組まれているのです。

ビルの入り口は、大きな扉がドン。その前には救急車みたいな回転灯が置いてあります。
これがピカピカ光っているときは、中で本番の撮影をしているから、絶対開閉してはいけない。というのが絶対守らなくていけないルールです。

入ってみましょう。なんか薄暗い...、撮影に影響しないように不要な照明は落としてあるのです。高い天井からはライトや何か謎なモノたちががいっぱい下がっています。
迷路のようなところを進むと、おお、これは見慣れた捜査一課の風景ではないですか。
突然、ドアが開き十津川警部と亀井刑事・西本刑事が出てきました。もちろん、英樹、愛川欽也さん、森本レオさんですが、渋い!雰囲気充分です。
カットが撮り終わると、次のシーンのための準備で美術さんが作業を始めます。その間、俳優さんたちは、控え室で休んだり台本のチェックをしたりして過ごすというパターンの繰り返しで進行していくのです。
控え室といっても、セットの横にソファを簡単に置いただけのスペース、周りにはいろいろな機材がゴチャゴチャと積まれているし...。でも、大物俳優と言われる面々は別段不満でもない様子です。

「だいたいこんなもんだよ。屋根があるだけありがたいさ、がっはっは...」そうですか。 もっと、こう、ゴージャスなお部屋で優雅に...と思っていたのですが...。「そんなこと言っているうちは、まだまだだね」..はい、恐れ入りました。
で、セットの方は美術さんたちが細かいセッティングや補修を行って、カメラさんはアングルの検討、照明さんや音響さんも、機材チェックと忙しく働いています。
カメラに映らないところにはすごい人数が控えているんです。

準備が整うと、英樹たちが入ります。監督から指示が出て、リハーサル。それでOKが出たら本番が始まるという段取りです。
見事なのは、監督が「はい、本番!」と言った瞬間です。スタッフは静かにカメラに映らない位置に移動し、物音がピタッと止み、カット終了まで息を殺して見守っているのです。
「カット!OKでーす」の声とともに場の空気が和みます。そしてVTRチェック。これが終わってから次のカットの準備が始まります。

スタッフは家族のように気心が知れているのでしょう。流れるように自分の作業を行っています。もちろん雰囲気は独特のものですが、緊張感はあるものの心地よい和やかなもの。
今回の撮影は、順調に、夕方に終了しました。

帰ろうとしたらポツポツと雨。すると「おーい、帰るんなら、あっちに行けばバス停が近いぞ!濡れないようにな!」言葉はちょっと荒いのですが、親切に近道を教えてくれました。こういう雰囲気だから、英樹も楽しく仕事しているんだろうなぁ。
そうそう、スタジオ入り口近くには、英樹が差し入れたドリンクがどぉんと置いてありました。
いつも差し入れするんだそうです。みんなにありがとう。元気に楽しく仕事しようね。という英樹からの無言のメッセージかもしれないですね。

東映大泉撮影所です。
こんな大きなビルがいっぱい建っています。
どんな撮影でも行えるように、スタジオから工房まで、様々な設備が整っているそうです。

撮影所入り口の回転灯。これが光っているときは本番撮影中なので、出入り禁止です。

そしてこれが現場名物・英樹の差し入れ。
皆さんおいしそうに 飲んでいました。
撮影現場は元気が一番!だそうです。

十津川警部の席につく英樹。
周りのスタッフと打ち合わせ。

がっはっは..と大笑いの図。
まあ、いつものことらしいですけど、とにかく撮影現場はアットホームな雰囲気です。
意識がまとまらないと良いモノは作れないって、みんなが思っているんですね。
待機中の英樹(右)。
左側の大きなビルの写真は、捜査一課から見える景色です。
もちろんライトの調整で、昼から深夜まで自由自在に作り出せるんですよ。
小林刑事役の佐藤君、準備完了。
やる気充分です!
本番直前のシーン。
この後、黒板に大きく赤いバツを書きました。
本編でも見られるシーンですが、 たった数秒のカットにも何十分もかけるんです。

休憩時間中も、ファンの方への色紙にサインをしています。
何枚あっても、ていねいに書いているんですよ。
俳優が休憩している間は、美術さんが主役です。
細かいところを調整して、万全の体制を整えてくれます。

台本をチェックして納得のいくまで確認。
決して手抜きをしないんですよねぇ...。
さあ、もうひと頑張りです。



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