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トップ > ドラマ > 近松茂14 ストーリー紹介

 地方検事・近松茂道が今回赴任したのは、風光明媚でお米も美味しく豊かな温泉も楽しめる秋田県です。
 着任したらまず地元をめぐって良く知ることが近松のモットーです。さっそく石森事務官と角館の武家屋敷などを見学していたのですが、ここで財布をなくして困っていた御婦人を助けました。普通なら行楽地で起こったエピソードで終わるのですが、この長谷川文乃という女性に近松は何かを感じた様子です。
 その時、石森事務官の携帯電話に事件の連絡が入りました。林の奥に変死体が発見されたというのです。

 現場には、県警の大沢徳二警部と山田亘刑事が到着していました。被害者の死因は後頭部に受けた傷で、財布と携帯電話がなくなっていることなどから顔見知りによる犯行、事故ではなく殺人事件になりそうです。

 大沢警部以下の県警は捜査を開始しました。 被害者の名前は浅井尚美、夫と死別してから家政婦をしていたのです。その契約先の小坂勉という男が事件前夜に乳頭温泉の旅館で尚美と待ち合わせをしていたという情報が入りました。小坂は尚美に大金をせびられていたのですが、恨んでいる様子も無く、尚美が死んだことで号泣してしまうなど、犯行の動機も無いように思えます。
 さらに家政婦をしていた先の廣田和之という老人の元に尚美が入り浸っていたという情報も入りました。廣田は研究施設に勤めていた学者で、妻には先立たれ、息子も海外で働いていますが、資産は豊かにあるようで、定年後は悠々と一人暮らしをしているのです。この廣田と尚美がただならぬ関係にあるらしい...尚美の周囲は色々と問題がありそうです。

 翌日、近松の元に長谷川文乃からお礼の品が届きました。実は文乃は近松の中学校時代の恩師だったのです。あこがれていたんだよなぁ...と、懐かしそうな近松は石森事務官に励まされて田沢湖で再会を果たし、昔話に花を咲かせたのでした。

 そのころ、角館の警察署では騒ぎが持ち上がっていました。尚美の実兄・金本靖男が尚美の遺体を引き取りに来ていたのですが、そこに廣田も現れ、遺体を引き取りたいと申し出たことで靖男が激怒してしまったのです。

 次の日に廣田の弁護士・人見忠昭が近松を訪ねてきました。警察の廣田への対応に問題があるというのです。廣田は尚子との養子縁組を人見弁護士に依頼していたというのです。双方とも同意の上なのに、廣田に殺人の容疑をかけられたことへの抗議でした。
 しかし、そこまでの話が進んでいながら事件前に尚美は小坂とふたりで温泉に行く約束をしているなど不審な点があります。さらに、人見弁護士は事件前に尚美が列車でどこかに出かけているのを目撃していました。しかも向かい合わせの前の席には女性の姿があったというのです。  謎は深まるばかり、さらに事件に関わる意外な人物が現れてしまいます。近松たちは事件の真相にたどりつけるのでしょうか?

 東北の美しい景色を背景に繰り広げられる愛と悲しみのヒューマン・ミステリー。ラストはしみじみと感動してしまいますよ!ご家族そろって、ぜひともお楽しみください。

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