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トップ > ドラマ > 近松茂12 ストーリー紹介

二年ごとに赴任先が変わり、日本中を渡り歩く地方検事・近松茂道が今回訪れた土地は、新潟です。
 越後と佐渡という2つの個性的な土地から成る新潟は、お米はもちろん米菓やお酒などでも有名ですし、文化面でも数々の伝統芸能などがあり、歴史の古さを感じさせてくれる土地でもあります。
 新しい土地に来たら、まずは一緒に仕事をする事務官と土地をめぐってこの場所を知ることが近松のルール。佐渡島に渡って土地に伝わる民話にしみじみするのですが、今回の事務官・白石鈴子は平成生まれで元気いっぱいのお嬢さん、ほとんど親娘ともいえる若さにちょっと押され気味です。「平成ですか...」ジェネレーション・ギャップを感じる近松でした。

しかしのんびり観光をしていたのもつかの間、新潟市内の古町で殺人と思われる事件が発生したのです。
 ジェット・フォイルで急ぎ新潟に戻る近松たち、雑居ビルの一角にある飲食店で事件は発生していました。
 現場で指揮を取っているのは新潟県警の馬渕一郎警部です。挨拶もそこそこに遺体を確認する近松に、馬渕警部が状況を教えてくれました。被害者は山下雅史、新規開店目前の店『ヨーラメ』の板前で、昨日の昼間ごろ花瓶で後頭部を殴られて死亡したそうです。
 『ヨーラメ』には、経営者で死亡した山下の婚約者の香川百合子と、山下が東京・築地で勤めていた店『吟月』の同僚・大村征二が険悪な雰囲気で対峙していました。

百合子と山下は、数ヶ月前に新潟に移って創作料理の店『ヨーラメ』の開店準備をしていました。しかし大村は、山下が百合子と別れて東京の『吟月』でもう一度働きたいという電話を受け、様子を見に新潟にやってきたというのです。
 馬渕警部は、別れ話のトラブルから百合子が山下を殺害したのではないかと推理していました。しかし近松はそれに疑問を持ったようです。

容疑者となってしまった百合子には県警の畑野刑事たちがマークについていました。うんざりしている百合子の前に、ひょっこりと近松が姿を現せます。ゆったりとした近松の雰囲気に緊張が緩んだのか、百合子はポツポツと身の上話を始めました。
 地元佐渡を出て上京し、様々な苦労を重ねて山下と出会ったこと、山下と店を出そうと思ったきっかけなどを話しているところに、百合子の妹・千尋が現れ、いきなり百合子の頬をひっぱたいたのです。
 千尋の夫・三生によれば、地元でニュースになってしまった姉に怒りをぶつけに来たらしいのですが、それにしては激しすぎる千尋の行動です。それでも千尋を労わるように帰っていく二人には、深い事情があるようです。

一方捜査本部では、新たな動きがありました。犯行日の百合子の証言と行動に2時間程のくい違いがあること、さらに畑野刑事から、山下が百合子以外の女性と親しげに会っているところが目撃されたという情報が入ったのです。
そして、作成された女の似顔絵を見た近松は、この女性が百合子の妹・千尋だと気づきます...。

なぜか百合子に激しくあたる千尋には、どんな秘密があるのでしょうか?そして事件の真相は? 新潟と佐渡で繰り広げられる、悲しくも切ない物語をぜひともお見逃しなく!

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