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トップ > ドラマ > 近松茂11 ストーリー紹介

およそ二年ごとに勤務地が変わる捜査検事、近松茂道の今回の赴任先は富山県です。
赴任すると、まずその土地をめぐる近松検事は、事務官の小宮山早苗に案内されて世界遺産になった五箇山菅沼合掌造りを見学していました。いまでこそ気軽に観光で訪れることが出来るこの地方も、昔は陸の孤島として外界と隔絶され、流刑地となっていたこともあるということです。
そんな厳しい土地ならではの唄、美しさの中に哀しさを感じる民謡「こきりこの唄」に秘められた歴史ある土地の心を感じながら観光を続ける近松検事ですが、昼食に立ち寄った大牧温泉の旅館で事件に出会います。

近松たちの後から旅館に入ってきたのは、東京から指名手配の男を追ってきた警視庁の佐竹刑事と畠中刑事でした。
彼らは5日前に東京で起こった殺人事件の犯人・広田玲二を追って来たというのです。広田はカメラマンをしていましたが、仕事がうまくいかず、師匠だった山下彰のせいだと逆恨みをした挙句に殺害・逃亡をして、4日前にこの旅館に泊まったのです。
広田の目撃者でもある番頭の出川行雄は、広田が泊まったときに、女性が一緒だったと証言をします。これは広田の元恋人・関根由美子という女性ではないかと佐竹刑事たちは推理します。地元の富山市内に住む由美子に注意していれば広田は接触をしてくる。
果たして佐竹刑事たちの読みどおり、由美子の元に広田が現れました。しかし警察の気配に気づくと脱兎のごとく逃亡をする広田。近松たちはあと一歩のところで彼を取り逃がしてしまいます。
佐竹刑事は、由美子が広田を庇っているのではないかと疑いますが、彼女はそれを激しく否定します。

ほどなくして、自宅に帰ることが出来た由美子ですが、逃亡中の広田が接触してくるかもしれないため、監視がつけられました。
しかし、不安な夜が開けた朝もやの中、雨晴海岸で広田の死体が発見されたのです。死因は刺殺。
そして、広田の持っていた携帯電話から、殺された晩に由美子と連絡を取り合っていたことが分かり、再び由美子に容疑がかかってきました。

犯人に一番近い位置にいたのは由美子です。しかし、思い込みで容疑者特定してはいけない。と、近松は慎重に捜査を進めるように助言をします。
由美子は本当に無実なのでしょうか?そして事件の真相は?

厳しい冬の越中で繰り広げられる、捜査検事近松茂道11、今回も情感たっぷりにお送りします。お楽しみに。

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