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トップ > ドラマ > 近松茂10 ストーリー紹介


地方検事は、全国各地を二年毎の任期で異動していきます。近松茂道が新しく赴任した先は、群馬県の前橋地検でした。 着任したらまず最初に「その土地をよく知ること」がポリシーの近松は、事務官の浦辺房子とともに歴史的な名所などを見学していました。偶然立ち寄った土産物屋で桐生織という地元の名産品の素晴らしさに感心しながら、つかの間の休日を楽しむ近松でしたが、そこに殺人事件の知らせが入ります。

殺害されたのは、房子も知っている山根啓造という退官した元刑事でした。
現場に到着した近松たちを迎えたのは、県警の秦野刑事という、精悍で有能そうですが、房子の情報では「検事嫌い」で有名という人物です。
第一発見者の山根の娘・佳織に声をかけた近松ですが、父親とは色々と問題があったようです。
県警では事件の捜査が始まり、さまざまな情報が集まってきました。
亡くなった山根は、一年ほど前から史跡の富岡製糸工場でボランティア・ガイドをしており、事件前にタクシーの運転手とトラブルがあったという目撃情報が入りました。
その運転手は、松崎勉という名前で、十三年前に刑事だった山根が誤認逮捕した相手だったのです。
猪突猛進型の秦野刑事は、松崎が山根を恨んでの犯行だと思い始めていました。しかし、近松は充分な証拠もなしに決め付けるのは良くないと難色を示します。
そして近松は直接話を聞きに松崎を訪ねました。
その日は、桐生からの客を富岡製糸工場まで乗せたあとで、偶然山根に出会ったというのです。
誤認逮捕をされてから人生が狂った。と苦しかったこの十三年間の苦労を語る松崎ですが、今回の事件には関わりがないといいます。また無実の罪に問われるのではないかと警察に不審を抱いているのがありありと見て取れます。

松崎が乗せた客というのは、藤代屋という桐生織の老舗の女将・藤代沙代子という、先日、近松が立ち寄った土産物屋で出会った女性だったのです。
沙代子は、仕事関係の客と一緒に製糸工場へ行き、運転手が何かトラブルを起こしていたところも目撃しており、状況説明に食い違いはないようです。
藤代屋からの帰り道、房子から連絡が入ります。山根の娘・佳織が傷害事件を起こしたというのです。
単なる痴話喧嘩だというのですが、近松の真摯な対応に、佳織は、痴話喧嘩のいきさつと父親との関係の経緯などを少しずつ話していきました。

そんなとき、秦野刑事は松崎を強引に逮捕してしまいました。
愕然とする近松。そして俺は犯人じゃないと叫び、黙秘を続ける松崎。
彼は本当に犯人なのでしょうか?そして事件の真実はいったい...?

歴史と人情の国、群馬を舞台にした迫真のサスペンスは、思わぬ展開をしていきます。
近松茂道の鋭い推理と活躍をぜひともお楽しみください。
あ、そうそう、木崎正浩も出演していますよ。何やら大物を釣り上げたようです。こちらもお楽しみに!

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