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トップ > バックナンバー > ドラマ > 近松茂道8 ストーリー紹介

2年ごとに赴任先を変えていく地方検察官。近松茂道が今回赴任したのは、神話と歴史の国・三重県です。
赴任先の空気を肌で感じることがモットーの近松は、事務官の磯野香里とともに伊勢神宮を訪れ鳥羽の温泉にご満悦だったのですが、それもつかの間のこと、志摩で他殺と思われる死体が発見されたとの連絡が入りました。
被害者は稲垣利雄という男で、地元で10億円以上の詐欺事件を起こしたため手配されていたというのです。
稲垣がこの土地に現れたのは3年ほど前、「楽園伝説志摩」というキャッチフレーズで観光開発を行うと大々的に宣伝を行い、特別会員権を地元住民に優先的に販売すると持ちかけて集めた金を持ってそのまま失踪するという詐欺を働いたのです。 被害にあった県議会議員の及川一夫を始め、なけなしのお金を投資した善良な伊勢志摩の住民たちは被害者の会を結成したのですが、肝心の10億円の行方はわからないまま、当の稲垣はこの世からいなくなってしまったのです。

三重県警の山際刑事は、故郷の住民の心をふみにじられた怒りから強硬な捜査を行い、数日後、川北大介という男を逮捕してしまいました。驚いたのは近松です。十分な証拠もないままでは誤認逮捕の可能性も十分に考えられる...。近松も独自に動き始めました。しかし捜査は難航します。稲垣の妻・美智子でさえ利雄の仕事の詳しいことはわからないと来客におびえる暮らしをしているのです。そんなとき、殺害現場近くから「D・K」というイニシャルが刻まれたカフスが発見されました。販売した店の記録には海老沢美紀という女性が購入したとあります。しかし、美紀は、川北に贈ろうとしたのだが、そのときに詐欺事件が起きたため、渡すことができずに捨てたというのです。
捜査が行き詰ったかに見えたとき、地検に美紀の母親が訪れ、近松にカフスは自分が拾ったのだと告げます。
事件のために悲しい思いをしている娘を不憫に思い、川北に渡してほしいと稲垣の妻・美智子に託したとのこと。そして美智子は四日市で川北にカフスを渡したというのです。しかし当の川北はカフスなど見たこともないという...。どちらかが嘘をついている!
さらに、志摩で男に会っている美智子を見たという情報も入りました。その男は誰なのか?尋ねる近松に否定する美智子。
彼女が隠している秘密は?逮捕された川北は真犯人なのか?錯綜する情報の中、近松は事件の真実に少しずつ近づいていくのです。

風光明媚な伊勢・志摩の自然と人々を背景にしたサスペンス。今回も近松の名推理をお楽しみください。

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