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トップ > バックナンバー > ドラマ > 近松茂道6 ストーリー紹介

今回近松が赴任したのは、まだ冷たい雪の残る長野でした。
いつものように、現地周辺を散策して、地元の雰囲気を味わっていた近松でしたが、そんな安らぎもつかの間、事件が起こります。
元町駐在所の久保巡査長が何者かに襲われ、拳銃を奪われてしまったのです。
さっそく現場に赴く近松を迎えたのは、ベテラン刑事の徳丸と楠本警部でした。
奪われた拳銃には実弾が四発装填されているとのこと。
悲しい犠牲者を出してはいけない!長野県警は全力で捜査を開始します。

そんな警察の努力をあざ笑うかのように、第一の被害者が出てしまいました。深夜に線路脇の道路で撃たれたのは、小宮朝子という女性。体から摘出された弾丸は、久保巡査長から奪われた拳銃のものと一致しました。
空前の非常事態に、県警は捜査本部を設置して拳銃の行方を追います。
しかし悲劇は連続して起こりました。また女性が撃たれたのです。
両者の共通点は、十五年前の卒業した松代小学校六年一組の同級生だったということ。物陰からの発砲だったということです。
残りの弾丸は二発。まだ被害者が出る可能性がある...。楠本警部と徳丸刑事は必死に犯人を捜索します。

そして、悪い予感は的中しました。第三の犠牲者が出たのです。
木戸誠一郎という元教師が、かつての職場・松代小学校で撃たれたのです。
誠一郎は、被害者二人の女性たちの担任をしていました。過去に何かがあったのか?近松たちは、誠一郎の家を訪ねます。
誠一郎は、唯一の身内である息子の達彦との二人暮しをしており、退職後、好きな絵を描きながら悠悠自適の暮らしをしていたとのことでした。
温厚な性格で、生徒たちからも信頼されている良い教師だったようです。
達彦は、果樹園で働いています。その同僚で、これも誠一郎の教え子だった谷口量子は、誠一郎に絵を教わっていた弟子のような存在でもあったという、卒業したあとでも教え子たちとの暖かい交流が感じられたのです が、捜査を続けるうちに意外なことが分かりました。
あの頃、クラスではいじめがあったというのです。いじめていたのは、殺害された二人の女性。そしていじめられていたのは、今井という男でした。

現在の今井の顔写真を見た久保巡査長は、犯人と断定。徳丸刑事たちは急遽今井の家に向かいます。
今井は留守でした、部屋に入った徳丸達は壁一面に飾られたモデルガンの山にしばし言葉を失います。しかも、部屋にあった小学校の卒業アルバムは、クラスメイトの顔がすべて黒く塗りつぶされていたのです。
何かのきっかけで十五年前の恨みが噴だして、狂気の犯行に及んだのではないか。近松が推理をしているとき、今井の遺体が見つかったとの連絡が入りました。
交通事故、ひき逃げによる事故死のようです。死亡推定時刻は第三の事件に近いとのこと。ほどなく奪われた拳銃も発見され、事件は解決したかに思えたのですが、ひき逃げの犯人が意外な事実を語ったのです...。

誠一郎を殺したのは、今井ではなかった?そして事故現場には謎の女性の姿が...近松は謎を暴き出すことができるでしょうか?
今回も、美しい長野の風景と近松検事の鋭い推理が堪能できる水曜ミステリー9、ドキドキしながらお楽しみ下さいね。

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