諏訪は江戸時代には城下町としての歴史を持ち、近年は精密・ハイテク機器製造などの最先端産業都市であると共に美しい山と湖が自慢の観光都市でもあります。そのため東洋のスイスとも言われているとか。
医師・石ノ森龍之介は、そんな諏訪で開業医を営む一方で警察からの要請を受け、変死体などの検案を行う医師でもあります。もちろん医療の腕は抜群なのですが、地位や名誉に執着せず真実の究明に一切妥協をしないために、少々厄介なところもあったりするのです。
ある冬の日、スキー場の救護室勤務を担当していた石ノ森は、勤務明けのひとときを近郊の諏訪湖ホテルの温泉で癒やしていました。そこに偶然居合わせたのが諏訪中央署の星野刑事です。ふたりは知り合いなのですが、楽な生き方をしたい星野刑事としてみれば、仕事に妥協のない石ノ森は、嫌いではないがちょっと煙たい……といった存在です。
しかし今回は仕事ではありません。温泉でご機嫌の二人は、ホテルで開催されてる「信州・諏訪を盛り上げる会」という物産展に足を運びました。
そこには先ほどのスキー場で救護した少年と母親の辻本佐知子がいたのです。佐知子はワイナリーの営業として店を出していました。極上のワインをふるまわれ、佐知子の友人でパン職人の塚本真司と加奈子夫妻のパンに舌鼓を打って上機嫌になる二人。
そして佐知子と加奈子の旧友・金谷千春とも知り合いになりました。夫の伸明は諏訪湖ホテル社長で県議会に進出予定という気鋭の人物です。
楽しく盛り上がった催事でしたが、急に千春が崩れ込むように膝をついてしまいました。駆けつける石ノ森ですがたいしたことはなさそうです……とその時、加奈子が倒れ込みます。こちらは緊急を要する症状。石ノ森は的確な指示を出して場を仕切ります。原因はピーナツアレルギーでした。加奈子の体質を知らずに佐和子がピーナツ入りのクッキーを食べさせてしまったのです。場合によっては命に関わるので十分注意をするように。石ノ森は真剣な表情で塚本夫妻に言い聞かせたのです。
次の日、石ノ森に検察要請入りました。
林の中で変死体が発見されたというのです。現場には星野刑事が到着しており、凍死だろう言うのですが、石ノ森は納得しません。凍死には現れない特徴があるというのです。しかもそれは一酸化炭素中毒死のもの。首筋の圧迫痕も不可解です。事件かも知れない!いやがる星野刑事を説き伏せた石ノ森は医科大学付属病院での解剖を取り付けたのです。
死亡したのは新藤正樹という東京で調査会社を開いている探偵でした。
しかし20年ほど前に諏訪から上京したとのことです。故郷に戻る理由が何かあったのか……?事件の幕が上がりました。
捜査が進むにつれ、捜査線上には加奈子の名前が!さらに諏訪市の山林で発見された約20年前の白骨死体との関連も出てきたのです。新藤が諏訪にいた時に何があったのか?石ノ森と星野刑事たちは事件の真相を探り当てることが出来るのでしょうか?
信州・諏訪を舞台に繰り広げられるミステリーはドキドキものです。
そしてそれに花を添えるのが、高橋真麻がお送りするテレビの星占い!石ノ森先生の星座・みずがめ座は英樹の星座でもあるんですよ。これはスタッフの遊び心ですね。
スーパーだけどちょっと厄介なドクター・石ノ森の活躍をたっぷりとお楽しみください。
諏訪のロケはたっぷり時間を取って行われました。 撮影現場でのスナップをご覧ください。
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諏訪湖を背景に、次のシーンのイメージを練っています。 |
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本番直前。さすがに緊張感ありますね。 |
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冒頭のシーンの衣装です。サングラスが決まってますね! |
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