花村絢乃は、亡き父親の遺言で突然検事に任命されてしまった「おばさん検事」です。
右も左もわからないながらも持ち前の明るさでなんとか仕事をこなし、最近では気心の知れてきた同僚の渡辺検事や宇治谷事務官にお昼のお弁当を作ってあげるほどになってきました。もっとも上司の須田部長にとっては、いささか悩みの種になっている模様です。
ある日、絢乃たちの地検に小学生が入り込んできました。名前は田辺翔太。父親の田辺克弘は一年前に起きた女性資産家殺人事件の容疑をかけられたのですが、未だに事件が解決していないので、翔太はいじめにあっていたのです。すぐに須田部長に交渉した絢乃でしたが、一蹴されてしまいました。この一件には何か事情があるようです。
同じ頃、検事正の岡田幸喜と特捜部の検事・有沢達郎は、金融業の堀田高志と大物代議士・杉原信人のインサイダー取引について打ち合わせをしていました。一年前に取引現場を押さえたのですがアリバイが成立してしまい、起訴に持ち込めなかったのです。しかし今回は、新たに海外で天才ハッカーがからんだ取引情報が得られました。今度こそ起訴に持ち込み昨年のリベンジを果たしたいと意気込むのでした。
絢乃たちは田辺父子のために女性資産家殺人事件について調査を始めました。その当時の担当検事・友野公一は起訴/不起訴の判断を行わず、処分保留をしたまま退官していたのです。友野検事にはやむにやまれぬ事情がありました。そして絢乃が手にした友野の手帳には、事件の重大なヒントが...!さらに岡田と有沢が追いかけているインサイダー取引事件とも大きな関わりがあることがわかってきたのです!
ふたつの事件の秘密とは?殺人事件の真犯人はどこに?そして田辺克弘の無実は証明できるのでしょうか?
おばさん検事のユニークな活躍と、ドキドキのサスペンス、そして明かされた真実には、親子の暖かい愛情が流れていました。
一昨年に放送され、好評をいただいた花村絢乃シリーズ第2弾、前回に増して楽しい仕上がりになっています。
もちろん英樹が演じる岡田検事正は、頼りがいのあるナイスな上司ですよ!人気の水曜ミステリー9、今回もご期待ください!
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