1961年、戦後の自衛隊用主力戦車として開発された61式戦車。54口径90mm戦車砲を有し、戦闘重量35トン、570馬力を誇ります。その後、74式や90式といった後継戦車が配備されましたが、それでも現役で300輌以上が使用されており、今なお主要装備の一つとなっています。(2016年製作)
まずはシャーシーの処理から始めます。このキット、もともとはモーターライズだったので、シャーシーの下部にギアボックス用の穴がいくつも開いています。まあ、特に見えることろでもないのですが、あとから処理することもできないので、タミヤのエポキシパテを使って埋めておきます。 写真左から、①内側からプラ板で裏打ち、②外側からパテ盛り、③サフ&ペーパー掛けの順です。
次はホイール各種です。当たり前ですが、戦車にはたくさんの車輪がついています。これらを一気にバリ取りしていきます。
ホイールの側面はフラットブラックですが、これを先に塗装してしまいます。それがこの串団子の写真です。続いてこれをマスキングテープで覆い、シャーシに装着します。マスキングテープを剥がすのは最後の最後です。
こちら、戦車砲の左側にある同軸の7.62mm機銃の銃口です。キットでは穴が開いているだけになっているので、ジャンク部品と真鍮パイプで自作です。実際にはこんなに飛び出していないかもしれませんが、そこはデフォルメです。
ボディの塗装です。サフを吹いた後、全体にタミヤアクリルカラーのライトアースを塗装します(写真左)。その後、オリーブグリーンで迷彩を施していきます(写真右)。
迷彩塗装が終わったら、凹凸を際立たせるために、墨入れやウォッシングを施していきます。トーンを落ち着かせるために全体に薄いフラットブラックを筆塗りしました。
砲台回りです。今回は、砲身の付け根をキャンバスで覆った仕様にしました。塗装色はカーキをベースにしています。
キャタピラや転輪も取り付け、塗装します。キャタピラは金属感を出すため、メタリックグレー、ガンメタル、レッドブラウン、フラットブラックなどを適当に重ね、最後に泥汚れを施しました。
車体が完成しましたので、今回はジオラマも製作します。土台のスタイロフォームに発泡スチロールを重ね、マットメディウムで全体の凹凸を均します。 立木は庭の南天の木の枝です。本物の枝なので、枝ぶりは極めて自然です。これに乾燥ゴケを木工用ボンドで貼り付けています。
今回は、陸上自衛隊の見学会という設定です。見学者コースの通路は、バルサ材で作ったスノコです。進入禁止のロープはニクロム線に黄色と黒で縞模様に塗装しました。 地面の塗装はアクリル絵の具、通路の手前には砂利に見立てた砂を撒きました。
今回使用する人形。ファインモールド社の帝国陸軍行軍セットから1体、アトリエイットの「男子と犬」から男子1体、モデルカステンの女子高生セットから女子1体。このほか、61式戦車付属のコマンダー1体です。
ということで、配置の終わった全体像はこちらです。
別の角度から。