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作品紹介

NISSAN Bluebird 1600SSS1969年)

1967年に発売された日産ブルーバード510系は、歴代ブルーバードの3代目。1600SSSは、ツインキャブレター装備のL164気筒OHCエンジンを搭載、最高出力100馬力を出しました。4輪独立懸架式のサスペンションを持ち、1970年のサファリサリーでは、1600SSSが総合優勝を果たす大活躍を見せました。

今回のキットは、ハセガワから出ている基本モデルに少々手を加えました。2015年製作。



今回の改造ポイントは、左右フロントドアの開閉、トランクの開閉、ヘッドライトの点灯です。まずはドアの切り離し。鏨(たがね)、タミヤのPカッター、ハセガワのケガキのこぎり等、いろいろなものを駆使して切断します。



ドアの内側前方にヒンジを取り付ける台になる部分を作ります。プラ板を積み重ね、ヤスリで平らにしました
 


ヒンジの材料は写真の通り、直径0.8㎜の洋白線と、外径1.1㎜内径0.9㎜の洋白パイプです。洋白線は写真のように片側を90度に、反対側をボディの湾曲に合わせて20度ほど曲げておきます。
 


このヒンジを、先ほど作っておいたヒンジ台の上に瞬間接着剤で固定します。ヒンジは垂直ではなく、前方にやや傾けて付けます。これは、ボディ側面の弧角度を相殺することで、ドアが地面に対して水平に開くようにするためです。

 


ヒンジの上部をボディ内側に作った留め具に差し込みます

 


すると、こんな感じで開きます。



さて、ボディの塗装です。キットのカラーは赤ですが、今回は少し黄味がかった白、グランプリホワイト(Mr.カラー)で塗装します。赤の透けを抑えるためにグレーのサーフェーサーで下地を作り、その上からグランプリホワイトを吹いていきます。

 

切り取ったドアなども色味が変わらないように同時に塗装していきます。

 

3回ほど重ねて塗装したのち、表面を整えておきます。1500番から2000番の耐水ペーパーをかけたのち、写真のようにタミヤの精密研磨フィルム 3000番を利用してつるつるにしておきます。

仕上げはいつものようにスーパークリアーⅢです。



ボディ裏側は、サイド面をフラットブラック、天井からピラー内側にかけては、つや消しのベージュで塗装します。

 


小物も手抜きなく作っていきます。まずハンドルは木製でしたので、木目の塗装を施します。ウッドブラウンで塗装した上から、フラットブラックをドライブラシでこすりつけて木目を演出し、最後にクリヤーオレンジを全体に塗装してニスの質感を出します。



運転席足元のペダル類はキットに入っていないので、プラ板を切り出して自作します。

 


また、ブレーキドラムの塗装は、キットのドラムを表面処理したのち、艶ありのブラックで下地を作り、その上からMrカラーのSuper Metallic「メッキシルバー」を塗装してメッキ調にしました。

 


さて、次は今回の壮大なおまけ、ヘッドライト点灯ユニットです。

全体の配線はこんな感じ。トランクに電池ボックスを配置し、単4電池を1本忍ばせます。電池ボックスから伸ばしたコードは、後部座席の下を通り、助手席下に隠したスイッチに接続します。シャーシ下には長方形の穴をあけ、そこから逆さまに配したスイッチのつまみ部分を車体下に出します。スイッチから反対方向に伸ばしたコードは、そのまま床下を通って前方に出します。

 

この車は4灯なので、麦球を4個使うことにします。ヘッドライト部分のボディに円形の穴を開け、麦球をエポキシ接着剤で固定します。4球を並列に配線し、ボンネット裏側に接着した自作のコネクト盤に半田付けしたのち秋葉原で購入した小型コネクタにつなぎます。

 
配線の完了した姿です。あとはボディとシャーシの組立時に双方のコネクタをつなぎます。点灯した姿は後ほどご覧ください。

いよいよ、ボディとシャーシを合体させます。ドアの開き具合などを調整していきます。



ボンネットの縁に墨入れを施し、フェンダーミラーの鏡面にはハセガワのミラーフィニッシュを貼りました。

 


フロントグリルをはめると顔が決まります。特に意味はないのですが、「山」ナンバーにしてみました。

 

完成形です。ライトも点灯してみました。



いろいろな角度からどうぞ。

 

 


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