今回は、ご存じアイルトン・セナのラストラン、ウィリアムズFW16・ルノーを製作します。フジミから出た力作で、基本キットのほか、エッチングパーツやカルトグラフ製の別売デカール、さらにTABUデザインのオプションデカールなど、こちらも気合を入れて買い揃えました。
このころ、フジミは相次いでF1モデルを発売していますが、そこはフジミ、やはりタミヤの精巧な作りには追いつけず、ところどころ苦労を強いられますが、それはそれでプラモの面白いところ、工夫しながら製作していきましょう。2014年製作。
今回は慣れないフジミ製ということもあり、じっくり仮組をしていきます。写真はエンジン部分。マスキングテープを使って試し組みです。
モノコックは左右2分割になっています。ぴったりと接着し、合わせ目を処理していきます。
結局、デカールは諦めて、塗装で再現することにしました。
右の写真の右側がマスキングした状態、左側が塗装したものです。
シャーシ回りの部品の下処理が終わったので、塗装の準備に入ります。クリップで挟んだり、爪楊枝に刺したり、塗装体制突入です。ほとんどは黒っぽく塗られていきます。
このキットは附属品の彫刻が凝っています。サイドポンツーンの附属品もこんな風に彫刻が施されています。 これはこれでよいのですが、もうちょっと手を加えていきます。保持用のバンド部分はエッチングパーツに置き換えるために削り落とします。コード類もビニルパイプに置き換えるために削り落とします。
で、出来上がりはこちら。
我ながら芸の細かい作業です。ラジエーターカバーに附属する各種電装品とそのパイピングです。
ところで、このキット最大の欠点はフロントアームの取り付け位置です。実車ではありえないような位置、すなわちフロントノーズに付ける設計になっています。もはやモデラーの間では有名になっているこのバグ、直し方はいくつかあるでしょうが、今回は写真右上のように正しい位置を計測した後、バッサリと左右に分割し、ライターであぶりながら正しい角度に矯正していきました。
ノーズコーン下部のありえない窪みはパテで埋めておきました(写真右下)。
出来上がりはこちらです(写真下)。
デカールは附属のものではなく、別売りのカルトグラフ製のものを使いました。発色が全く違います。たくさんあるので貼り甲斐がありますね。
写真はデカール貼付後にクリアーコートしたものです。ラッカークリアーを何度か重ね吹きしてあります。私はMr.カラーのスーパークリアーⅢがお気に入りです。
組立です。シャーシとカウルは完成後も取り外しできるようになっています。しっかり閉まるように、メインカウルはシャーシにビス止めできるように改造しました。
マウント後のエンジンはこんな感じです。
出来上がりです。