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Jackの「衝撃!日本未公開シーン解説」編
【第11話】 殺人超音波!死の脅迫粉砕作戦
オープニングクレジット後のスティーブとケリーのやり取り、事故が起こった後、ケリーを助けに行こうとアテナレスキュー号に乗り込む前の部長とのやり取り。そしてラスト近くの野球の会話がなかなか面白かったです。
<カットシーン1>
冒頭、クレジットの出た直後オフィスでスティーブに挨拶をする女性がたくさんいることにケリー少佐はちょっと怒っているようです。
ケリー:「大佐はたくさんのお友達をこのオフィスにお持ちでみんなが気に留めてくれますけど。。。」とちょっと皮肉っぽく言うと、
スティーブ:「少佐、よく覚えておいてくれ。僕は、ここで何年も過ごしてるんだ。」
ケリー:「そうでしたね。よく覚えておきます。」(はいはい。そうですか。という感じ)
スティーブ:「そんなことより。。。我々はそんなことを言ってる場合じゃない。アテナワンの飛行に関しては、すべてが完璧にチェックされていて、あとは君の腕次第なんだ。」
ケリー:「それなら大佐がご自分で操縦なさったら。」
スティーブ:「少佐、うれしいことがあるぞ。今日の夜一緒にテレビ出演だ。」
それを聞いてあんまり乗り気でないケリーに
スティーブ:「この神聖な使命(宇宙に行くということでしょうか?)を君はいったいどう思っているんだ?」
ケリー:「大佐は大佐でご自分の仕事をなさったらよいでしょう。私にはどうかかまわないでください。」
と続きます。もともとケリーの態度にいらついているスティーブもこの仕事は引き受けたくなかったようですが、どうやらケリー少佐もアテナワンの操縦に乗り気ではないようです。
<カットシーン2>
インタビューを終えた後、スティーブは台本?を閉じてケリーにレディファーストとばかりにお先にどうぞと退席を促しています。
<カットシーン3>
アテナレスキューに乗り込む前のスティーブと部長の会話のシーンが全部カットされていました。
ゴールドマン部長:「ワシントンは、私がミッションコントロールに立ち入ることを許可したよ。」
スティーブ:「ありがとう、部長。それと、僕をこのまま行かせてくれることを忘れないでください。」
ゴールドマン部長:「スティーブ。実は、私はあまり乗り気じゃないんだが...。」
ゴールドマン部長:「なにしろ君は秘密を持ちすぎてるからね。」(バイオニックの秘密が公にバレたらどうするんだって言いたげですね。)
スティーブ:「ケリーの命がかかっているんです!」
(Would you trade a secret to Kelly Wood's life?に聞こえます。ケリーの命とバイオニックの秘密を引き換えにするつもりですか?という表現か。)
ゴールドマン:「グッド・ラック!(幸運を祈る)」(わかったよ。君には負けたよといつものお決まりのパターン)
スティーブ:「部長。そんなに悲しい顔しないでください。僕の代わりをよろしくお願いします。」
その後、アテナレスキューに乗り込むスティーブとウルフ医師の姿が映ります。
<カットシーン4>
バイオニック組織に異常をきたした後、スティーブはこの状況をゴールドマン部長になんとか伝えようとNASAのスタッフの聞いている前で野球の話を切り出します。
スティーブ:「Dr. ルディに伝えたいことがある。ちょっとした機能のことなんだけど、去年のカリフォルニアの問題に似ているんだ。」
ゴールドマン部長:「(びっくりして)投げられないってことかい?」
スティーブ:「そう。腕と足が良ければメキシカンリーグでプレーしたいよ。」ゴールドマン部長はスティーブの腕と足に異常があったことを暗に理解します。
スタッフ:「(ゴールドマン部長の表情が青ざめているのを見て)ちょっとした機能って何だ?」
スティーブ: 「気にするな。部長と私は昔の話をしているだけだよ。」
ゴールドマン部長:「こちらからできることは?」
スティーブ:「大投手は失ったけど、まだリリーフピッチャーがいる。」といってケリー少佐に操縦を任せることを伝えます。
いずれも部長とスティーブの間でわかる隠語が使われているわけです。しか し、カリフォルニアの問題って何?これ以前に機能不全に陥ったことってなかったはずなんですけどねぇ。
<その他気づいた点 その1>
意外にも、2人はColonel、Majorと階級で呼ぶシーンが多くてなんかよそよそしく応対しているところが多いです。部長とスティーブの関係のようにケリーとの信頼関係はまだ出来ていなかったのかな?ということがわかります。
<その他気づいた点 その2>
rememberという単語がケリーとスティーブの間で頻出します。
先程の最初のシーン
スティーブ:「Major, in case you REMEMBER, I was staying and time to spend
there a couple years ago.」
ケリー:「Oh, I do REMEMBER.」
だし、
故障したアテナワンのドアが開かないとき、
「Kelly. Do you REMEMBER how I opened a stage door?」
でもって、合流後にスティーブに異変が起き始めたあとの
「いいかい。僕は大佐で君は少佐なんだ」っていうシーン。
「Kelly. Me Colonel, you Major, REMEMBER.」
で最後の操縦をケリーを説得するシーン。
「REMEMBER. I guide and taught you.」
REMEMBER=「忘れるな」とか「思い出せ」とかですが、わざと強調して使っている感があります。これが何を意図しているのかなぁと思ったりします。(2人で一生懸命訓練の模擬飛行したあのあたりのことを思い出させようという意図なのかなぁ。)
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