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Jackの「衝撃!日本未公開シーン解説」編
【第4話】 殺人超音波!死の脅迫粉砕作戦
それぞれのカットシーンはなかなか捨てがたいのですが、特にカットされてもったいないなぁというのは、最初のスティーブがバギーカーを作っている時にノリスの町の異変を聞いて、いてもたってもいられなくなってしまうところと、NASAの作業員に自慢されてしまうところでしょうか?スティーブは有名な宇宙飛行士なのにもかかわらず顔を覚えられていないというところが不思議な点ですが。でも、そうでもしないとスパイはやっていけませんよねぇ。
それと、上記2点に加えてスティーブの性格がよく出ているなぁと思うところは、女医さんとの対話のシーンですね。ここは、日本語版では、短めになっているのですが、あの女医さん、スティーブのパワーを目の当たりにして、相当医者としてバイオニックであるスティーブに興味を抱いたようです。精神科医にも見えるのに、スティーブの感情を無視してスティーブにとっては辛くて苦い思い出である墜落事故からバイオニックになった経験を蒸し返すような言葉ばかり。さらに、「バイオニックになった感想は?」などと感情を逆撫でするムチャクチャな上塗りぶりです。スティーブは相手が女医さんだったせいか、始めはまともにかわして受け答えしているのですが、だんだんにエスカレートする彼女に最後は腹を立ててしまいます。皮肉たっぷりにバイオニックになった時の自分の気持ちを「そりゃ〜。あんたの考える通りいい気持ちだったよ!(実は、惨めさ以外の何物でもないと言いたげ。)」と答え、「もうこの話は終わりにしてくれ。」と言って、人のいる方へ歩いていってしまいました。
<カットシーン1>
冒頭、スティーブはバギーカーを作ることに凝っているようです。日本語版では全くのカットなのですが、バギーカーを持ち前のバイオニックパワーを使って作っているスティーブのところにゴールドマン部長がやってきます。部長はスティーブにどうやら愚痴を言いに来たようです。ワシントンに呼ばれたと言ってぼやく部長にスティーブが事情を尋ねると「小さな町で異変があった。詳しくは言えないんだが...」と言葉を濁す部長。スティーブは、興味津々でせめて町の名前を教えてくれと頼みます。部長が「ノリスという町だよ。」と答えるとスティーブは急に顔色を変えて、「あそこは、高校時代に住んでいたんです。あそこの住民は良く知っているから僕が行きます。」と部長にタオルを投げて「手続きとか後は頼みます」と言わんばかりの勢いで飛び出して行きました。
<カットシーン2>
ノリスの町の異変の原因を調査するために、宇宙服を調達するスティーブですが、宇宙服はもちろん自分が使っていたものをNASAから送ってもらいました。車が到着して宇宙服を出す作業員が「この宇宙服はすごい人が着てたんだぞ!」と自慢たっぷりでスティーブに宇宙服を着せていきます。で、作業員は偉そうに「君の名前は?」と尋ねるとスティーブが「胸に貼ってあるよ!」とユーモアたっぷりに答えます。びっくりした作業員は、感激してスティーブに握手を求めます。
<カットシーン3>
軍のキャンプにわざと出向いて地元住民のフリをしながら「ここに来ているのは誰かね?」と聞くベーコン博士。兵士がゴールドマン部長のサポートで現在、スティーブ・オースチン大佐がスーパーエージェントとして来ているので大丈夫とつい秘密を漏らしてしまいます。ベーコン博士は、恨んでいるゴールドマン部長の部下が来ている事を聞いて軍を脅迫することを思いつき、軍のキャンプに殺人超音波を向けようと計画します。
<カットシーン4>
夜、しつこくスティーブのバイオニックパワーについて問いただす女医さんなのですが、最後にスティーブが根を上げてバイオニックだと認めると「その時の気持ちはどうだったの?」とスティーブの感情を逆撫でせんばかりの口調で根掘り葉掘り余計に聞いてきます。スティーブはめずらしく感情をあらわにして、「It's
peachy! Dr.(peachyは俗語。しばしば反語として使われるらしい。すばらしいとかすてきなの反語の意。そりゃ〜いい気持ちだったよ。そう答えればいいんだろ!。てな感じ)」と皮肉を込めながらもかなり怒っています。「この話はもうやめにしてくれ。」と言って人のいる方へ歩いていってしまいました。
<カットシーン5>
スティーブが身代金代わりに自分が乗ったトラックにはまさかのための発信機がついていました。でも途中で拉致されたので、発信機作戦は徒労に終わります。
<カットシーン6>
スティーブがコンテナ冷蔵庫に閉じ込められた後、外で見張りがあくびしています。
<カットシーン7>
GAS SHOT OFFの文字があってどうもガス管が通っているらしいということがわかります。その後、スティーブはひらめいて自作のガスバーナーを作り始めます。
<カットシーン8>
ベーコン博士のカットが映り、鉄塔の前で電源をとりに行く若者が映りますが、この後、スティーブのガスバーナーのカットと交互にこの様子が映し出され、スティーブの脱出とベーコン博士の殺人超音波計画が同時進行していることがわかります。そして、コンテナの外では、再び見張りがあくびをしています。(よっぽどスティーブの見張りがつまらなかったと見えます。)
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