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Jackの「衝撃!日本未公開シーン解説」編
【第3話】 国際誘拐シンジケート
まず、カットシーンの解説の前に1つ衝撃的な指摘を頂戴しました。
それは、この第3話については、海外版は2つのバージョンが存在するらしいのです。
一番最初にアメリカで放映された時は、90分のTV映画枠での放送だったというのは、エピソード解説でも書いていますが、第4話以降のエピソードが1時間のレギュラー枠で放送されることになった際に、どうもこの90分の3本のパイロット版を60分×2の120分拡大バージョンにして再放送していたらしいのです。
もしかして、それってディレクターズカット版になるんじゃないかと思うのですが、当然後者の方はいろいろなシーンが加えられています。
そして、これまた不思議な現象なのですが、日本で放送されたバージョンについては、第1話については90分版、第2話についてはスーパーチャンネルの放送版だと前、後編の120分スタイルがとられています。後編に前編のあらすじが10分ぐらい入ってオープニングとなるバージョンです。ところが、第3話については、自分がオンエアチェックしたバージョンは90分版。オープニングの「スティーブ・オースチン。宇宙飛行士...」というオープニングは確立されていないバージョンなんですね。90分版と120分版が混じって放送されているようです。
でもって、海外版をチェックするとどうやら第3話については120分版だったらしく、あのオープニングのシーンがあるのですよ。そして日本のオープニングのシーンがない。まったくどうなっているのと思ったら、ペルー大使救出作戦の時のバックミュージックが全く違うなんてことも発見してしまいました。日本版はおそらくギル・メレなんでしょうが、海外版はオリバー・ネルソンのおなじみのチャラララ〜ではじまる曲になっているではありませんか。
この混在するバージョン構成はどうして起こってしまったのか。まったくもって不思議です。
ということで、バージョンが違うということと、それによりバックミュージックとオープニングが違うということをご理解頂いて次のカットシーンの解説をご覧ください。
<カットシーン1>
冒頭日本語版はメキシコの大使救出作戦のスティーブのカットから始まるが、こちらは国際誘拐組織の会議のあとメキシコの遺跡が一瞬映って通常のオープニングのシーンになる。
<カットシーン2>
オープニングの後、ペックがおわんに水を汲んで飲んでいます。そして、ワシントンのOSIの部屋が映ってスティーブがバイオニックのテストを受けているシーンが映り、ゴールドマンに突然呼び出されペルー大使救出作戦を依頼され飛行機でメキシコへ飛びます。セスナでメキシコに行ってヘリに乗り換えて、さらにジープに乗り換えて現地の遺跡に赴くスティーブのシーンがあります。
尚、このOSIのテストシーンは明らかに後から追加されたものです。何故なら、ゲストスターでジェームズ・B・シッキングが出ているのですが、役名がOSO 2nd Agentと表記されています。第3話までは、OSOという表記だったはずなのですが...。(一種のエラーですね)
<カットシーン3>
メキシコの大使救出作戦の際、まわりの景色が何カットかカットされていました。
<カットシーン4>
救出作戦の無事成功のあと、スティーブは再びバイオニックのテストを受けることになります。ここでDr.ルディが登場し、スティーブにご褒美に休暇が出たことを伝えています。(それで、コロラドに行ってスキーしてたんですね。)その後、国際誘拐組織の会議が再びあって、キャメロンをターゲットとすることを決めます。ジャンボ機が映ってキャメロン氏がその飛行機に乗りパリに着くとそこは夜。夜のパリの街が映ってあのキャメロン氏が誘拐される病院のカットへと続きます。
<カットシーン5>
病院でゴールドマン部長がキャメロン氏の乗る飛行機の手配指示を出します。
<カットシーン6>
ロジャーが死んだあとに場面が変わって列車が映ります。スティーブが列車でどうやらコロラドのスキー場に着いたことを暗示しているようです。スキー客がいっぱいいてスティーブが滑るシーンへとなります。
<カットシーン7>
スティーブはパリの病院に休暇の途中で呼ばれちょっと不機嫌になっていますが、その後ロジャーの死体が映りますよね。
ロジャーの死体の後に実は、船の機関室と国際誘拐組織の会議のシーンが再び出てきます。
<カットシーン8>
キャメロン氏が誘拐された後、国際誘拐組織の通称「議長」と会いますが、その後、銀行が映って身代金の金塊が用意されるシーンが出てきます。
<カットシーン9>
スイスでスティーブはペックの手下に襲われますが、その後キャメロン氏と議長がワインを飲んでいるシーンが映ります。
<カットシーン10>
17、34、6のルーレットの前にカジノの建物が映っています。どうも最初の方のエピソードについては見る限り同じ手法をとっているようで、海外版だとまず話の展開の前にその建物のカットが映るという場合が多いようです。なんか旅行記みたいな感じです。
<カットシーン11>
カジノのシーンについては、自分の主観ですが、伯爵夫人はスティーブをわざとおびきだそうとしているように見えてきます。何故なら、ペックがスイスでスティーブを襲った後、議長とスティーブについて語るところで、議長は君の手に負えないようなら殺してしまえと言っています。伯爵夫人を使ってカジノで見かけたスティーブを伯爵夫人邸に誘いそこで殺害する予定だったようです。(日本語版でもあったかもしれませんが、ペックもカジノにいてスティーブのことを見てましたよね。)
<カットシーン12>
メルは最終的に金塊が列車に移動したため、列車の車掌に変装しますが、その直後に荷物を怪しまれてしまい、パリ警察のチェックを受けてしまいます。どうやら、ゴールドマンの密書みたいなものを見せて最後納得させているようです。
<カットシーン13>
スティーブが伯爵夫人邸を出る時に、伯爵夫人のパスポートを暗視して、チョコレートをつまみますが、その時こちらではと言わんばかりにベルナー博士が実験の副作用で幻影に怯え始めるシーンが出てきます。
<カットシーン14>
ボートチェースのシーンは日本語版よりももっと長めでした。
<カットシーン15>
メルの列車が再び映りますが、その直後に議長とキャメロン氏がチェスをしているシーンが映ります。
<カットシーン16>
再度カジノに行ったスティーブは、ペックを捕まえますが、カジノの捕り物シーンは少し長めでした。
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