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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第41回】 「時限爆弾! 自由の鐘を救え」
世界中を駆け回るスティーブにしては、このエピは変わっていて箱物なんですね。後半はほとんど爆弾を積んだトラックという閉鎖された世界の中での手に汗握る展開となります。すでに鬼籍に入られていますが、ゲストに日本でも「復活の日」などでおなじみのチャック・コナーズが出ています。

<ストーリーの流れ>
後日掲載。

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
アメリカ独立の象徴の1つである「自由の鐘」が「独立200年祭のパレード」に出品されることになった。歴史的な遺物に副大統領以下のお偉方の付き添いもつくということで、博物館の職員は感慨に浸っていた。そこへ2人の警備員が博物館を訪ね、鐘をトラックに載せようとする。しかし、実はこの2人は偽者だった。催涙ガスをまいた2人は職員を襲って鐘を盗むことに成功する。その直後、スティーブは「独立200年祭」式典でスピーチをすることになり、資料を借りにこの博物館に向かっていた。入り口で職員が襲われたところを見つけたスティーブは、トラックを発見しバイオニックパワーで追いかけた。トラックに追いついたスティーブはバイオニックパワーでトラック上部から侵入するも催涙ガスを見張りに投げつけられて気を失ってしまう。トラックは、某所で別のトラックと接触。鐘はその別のトラックに移送されてしまう。そして、スティーブは前のトラックごと崖から突き落とされそうになるが、間一髪バイオニックパワーで逃れた。
スティーブは部長に連絡し、空からヘリでトラックを捜索すると、トラックと一味の老人を見つけ出した。
老人は、ロバート・マイヤー。かつて砲兵隊に所属し、爆弾のスペシャリストだった。
マイヤーは、自由の鐘を入れたトラックに3発の爆弾を仕掛けたといい、500万ドルを要求した。起爆装置の解除はマイヤーにしかできない仕掛けになっている。爆発までの時間は、7時間40分。スティーブは部長を説得し、金を用意した。あと6時間5分。スティーブは金を持ってマイヤーと接触。マイヤーはヘリで安全な場所まで来たら起爆装置の解除方法を教えるという。マイヤーは金を確認すべくスティーブからスーツケースを受け取った。しかし、ここで彼は心臓発作を起こしてしまう。金は宙に舞い、スティーブはバイオニックパワーを使ってヘリの部品をはがし、電気ショックで彼を助けようとしたが、マイヤーは死んでしまう。彼の最期の言葉は、「赤、白、青だ」だった。後には、爆弾を積んだトラックと鐘が残された。残る時間は後5時間45分。
スティーブはマイヤーの部下だった爆薬の専門家を調べて、ジェット機で30分程のバージニア州にニールズがいることを突き止めた。しかし、ニールズは刑務所暮らしだった。スティーブは、ニールズを説得しに刑務所に赴いたが、ニールズはマイヤーの仕掛けだと言ってあまり乗り気ではなかった。しかし、スティーブの刑期免除と賞金を出すという条件に彼は渋々同意し、飛行場に赴いた。ところが、飛行場でニールズは、逃走を図る。マイヤーの仕掛けでは100に1つの勝ち目も無い。それなら逃げた方が得だと思ったのだった。しかし、ニールズは、追ってきたスティーブのバイオニックパワーに屈し、スティーブも一緒にトラックに入ることを条件に爆弾処理を手伝うことを約束した。
スティーブはトラックに戻った。残る時間は2時間12分。トラック周辺をスティーブ、ニールズ、地元の処理班の警部の3名で調べると、トラックの周りに仕掛けがあることに気づいた。入り口を見つけにニールズとスティーブはトラック上部を調べた。ノコを使うと振動でスイッチが入るかも知れないと恐れるニールズにスティーブはバイオニックパワーで天板をめくると、トラップが作動し天井部で爆発が起きた。スティーブとニールズは吹き飛ばされてしまう。たいした怪我はない2人だったが、手を差し出すスティーブをニールズは無視した。
天井部から3人が入ると爆弾が3つ仕掛けられていた。3発目は鐘の下にある。残る時間は92分。
ニールズはドラム缶のボルトをはずし、まず3つの爆弾を分離した。マイヤーのトラップでねじをはずす間に爆発する仕掛けだったが、スティーブのバイオニックパワーがこれを阻止した。続いてニールズは1発目を処理。時間は残り8分。2発目の処理を同じと思ったニールズは処理を誤ってしまうが、スティーブのバイオニックパワーで爆弾は空中に投げられそこで爆発。間一髪助かった。しかし、最後の1つの処理に残された時間は3分。あきらめて外に出ようと言うニールズをスティーブは引きとめ、切り取ったコードをアース線にする案をニールズに持ちかける。それは、鐘の下に隠された爆弾の解除は、色のついたアース線のつなぎ方で決まるということ。スティーブは、マイヤーの最期の言葉を思い出した。赤→白までニールズがつなげて、残るコードの色は青と黄色。五分五分だがどちらをつなぐかは決めてくれというニールズに、スティーブは最初青を選択するが、ふと疑問を感じる。残りは20秒。マイヤーの死に際の言葉を信じるか。最後の仕返しを図ったと考えるか。スティーブは迷うが、マイヤーが人とは逆のことを考える人物だったという分析から直感的に黄色をつなぐことを選択する。「黄色をつなげ!」。ニールズは、青を捨て黄色をつないだ。横で部長のカウントダウンが響く。「8、7、6、5、4、3、2、1」。爆発は起こらなかった。スティーブ達は爆弾の解除に成功したのだった。
感慨深げに鐘を見るニールズにスティーブは、「君は運がいい。自分だけの自由のシンボルを持てるんだからな。」とねぎらった。

<バイオニックシーン>
・後日掲載予定。

<ポイント・情報>
・箱庭の中での展開。
後半、トラックの中での爆弾処理ですから、映画「キューブ」のようなトラックの中という小さい箱の中での動きになります。動きのない中で手に汗握る展開を作るのはなかなか大変ですが、ストーリー展開も面白いし、俳優さん達も頑張ってますね。

・汗の演出
最後の1発の処理のところで、スティーブもニールズも顔に汗をかいてますね。緊迫感を高める演出です。

・青色を選ぶか黄色を選ぶかそれが問題だ
「ジャガーノート」から続く爆弾処理のストーリー展開なんですが、青色と黄色が今回のターゲットです。昔、このエピを見た頃にアメリカ人の同僚に色について聞いてみたところ、青色は従順の色の象徴、黄色は自由の色の象徴。黄色が好きな人は多いんじゃなかなとか言ってたな。要は、マイヤーに屈服する「青色」ではなくって、自由への脱出を表す「黄色」を選ぶところにこのストーリーのミソがあるとJackは思っております。


<疑問やエラー>
・最後トラック開けちゃって大丈夫なのか?
ラストシーン。爆弾処理の終わった後、地元の警部は怪我をしながらも天井から引っ張り出されたのに、スティーブはトラック内に戻って、ニールズに「後ろのドアを開けよう」なんて言っています。トラックにはいろいろとブービートラップが仕掛けられていて下手に触ると爆発してしまうはずなのに、それも時限爆弾の解除で解除されたということなんでしょうか?


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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