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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編
【第33回】 「対決! エスパー対サイボーグ」
誘拐した超能力者を使ってレーザーの機密を盗もうとする組織にスティーブが立ち向かう。今回は、未成年の若干15歳のオードリーという超能力少女が大活躍するのだが、実は彼女もスティーブと同じくその特殊能力に悩んでいることが最後に明らかになる。尚、オードリーは、第54話でも再登場する。
<ストーリーの流れ>
後日掲載。
<あらすじ>(ネタバレ注意!)
レーザー開発中の権威グリーン博士から密かに呼び出しを受けたスティーブは、グリーン博士が追われていることを知り、拉致しようとした連中をバイオニックパワーで車のボンネットをはずして殴ってしまう。博士から機密を東側に売った容疑で連邦捜査官から追われていることを打ち明けられたスティーブは、今殴った相手が自分と同じ政府の職員だったことを知って驚くが、博士がそのようなことをする人でないことはわかっていた。応援が来て連行されるグリーン博士にスティーブは、「何とかします!」と声をかける。
その足で部長の家を訪れたスティーブだが、部長は連邦捜査官と軍上層部の連中をスティーブが殴ったことにおかんむり。博士も信じられないと言う。スティーブは、博士をもっと信じて欲しいと部長に強気で迫る。部長は証拠があると言い、現実にグリーン博士が考えただけで紙に書いたことのない情報が盗まれて東側で現実化されていると写真を見せる。考えただけの情報でピンと来たスティーブは、超能力を使って誰かが博士の頭の中をスキャンして情報を盗んでいるのではと疑いはじめた。
翌日、超能力の研究室に部長を呼びつけたスティーブは、研究者のトーマス博士に超能力について部長へ説明をさせるが、部長はそんなものはインチキだと全く取り合わない。そこで、スティーブは、トーマス博士に頼んでオードリーという超能力少女を紹介してもらい、実際に部長の目の前で部長の心を読ませた。オードリーの言葉に驚いたゴールドマン部長は、超能力者の洗い出しをトーマス博士に依頼。グリーン博士を釈放してオフィスに呼びつける。
グリーン博士が部長のオフィスに着くと、部長はある数式を渡し、レーザー開発のことはしばらく考えずにこの数式を常に頭に浮かべて欲しいという。実は、この数式はニセ物でこれを使うとレーザーは使い物にならなくなるのだった。部長は同時にこのニセ物の数式を使って敵の超能力スパイが数式を読み取っているところをオードリーに探させようと考える。スティーブをオードリーの護衛にと部長は2枚の航空券の切符を渡し、スティーブとオードリーを西海岸に派遣した。
スティーブが派遣されたことを内通者から知った組織は、誘拐した超能力者ジャレキーを使ってスティーブの居場所を突き止めた。海岸でオードリーと落ち合っている時、スティーブは3人の組織の手下に襲われるが、バイオニックパワーを使って見事に撃退する。
バイオニックパワーを目の当たりにしてしまったオードリーはスティーブの能力に興味を示し、スティーブの心を読もうとする。そして、オードリーは探索中、ついにスティーブの心を読んでスティーブがバイオニックであるという秘密を知ってしまう。
依然として超能力者を突き止められないでいる2人だったが、部長からの連絡で該当する超能力者がジャレキーであること、脳波増幅装置をつければ2人が探索している範囲よりもっと遠くから情報を読むことができることを知った2人は探索場所を変えることにした。
一方、研究所に戻ったグリーン博士がニセ物の数式を念じていると知らない組織はジャレキーを使ってニセ物の数式を盗んでいた。ただ心配の種はスティーブだけとばかりに話す組織の中にゴールドマン部長が指示を出している連邦捜査官ジョージの姿があった。彼が内通者だったのだ。
スティーブは襲われたことで、用心深くなり、宿泊先のモーテルにも戻らず、探索の車も変えてオードリーと探索を続けていた。ジョージからその情報を得た組織はスティーブを抹殺するには組織のアジトを探り出したところを狙うに限るとアジトの家の警備を厳重にする。
そうとは知らないスティーブは、オードリーの能力でとうとうアジトを見つけ出した。オードリーを守ろうと近くのスタンドでオードリーを車から降ろしたスティーブは、アジトの場所を部長に知らせてオードリー自身は迎えを待って空港に行き飛行機に乗るようにとオードリーを諭す。
オードリーは、スタンドからすぐに電話をかけゴールドマン部長に連絡するが、部長が応援を依頼したのは不幸にも内通しているジョージだった。ジョージからの連絡でスティーブがアジトを見つけたことを知った組織は、スティーブを待ち伏せして捕まえてしまう。スティーブは危機に陥った。
目の前に現れたジョージを見て彼が裏切り者だと知ったスティーブだが後の祭り。組織は、スティーブがどうやってこのアジトを発見したのか知りたがるが、ジョージは、スティーブは何もしゃべらない、時間を無駄にするだけだとすぐに殺してしまうことを提案する。逃げ切るためには、スティーブの口をどうしても割らせる必要があると判断した組織は、スティーブを椅子に皮ベルトで縛りつける。スティーブは、銃口を突きつけるジョージの気を引こうとあえてグリーン博士の数式がニセ物だったことをばらしてジョージを挑発する。組織は博士の数式がニセ物ならすぐに東側に連絡しなくてはならないとあわてる。そして、スティーブの本心を知ろうと自白剤をスティーブにうち、ジャレキーを連れてきた。スティーブの本心を読ませようと言うのだ。ところが、スティーブが自白剤をうたれたのは、バイオニックの右腕だった。スティーブは、わざと自白剤をうたれたフリをして周りの様子を観察する。
ジャレキーがスティーブの心を読み始めた。スティーブは、状況を見ながらわざと念じる。ジャレキーが読んだスティーブの心は、「なんとかあいつらをごまかせ。絶対ジャレキーを連れて行かせるな。グリーン博士の数式はニセ物だ。ゴールドマン部長が来る。」組織は、スティーブが時間を稼いでいたと知り、あわててアジトをたたみ始める。そしてスティーブを殺そうと高圧電流の流れる棒をスティーブの胸にあてて心臓発作に見せかけようとするのだが、隙を見たスティーブはバイオニックパワーで椅子に縛られている皮ベルトを引きちぎると、ジョージや組織のボスをそのバイオニックパワーで圧倒し、組織を制圧。ジャレキーも確保した。
西海岸の砂浜。スティーブは飛行機で帰らなかったオードリーにみんなが心配したと軽く叱る。オードリーは謝るが、飛行機に乗らなかったのには訳があった。スティーブと話したかったのだ。スティーブのバイオニックになった経緯や事故のことすべてをその超能力で読んでしまったオードリーは、超能力を持った自分が周りから変わり者扱いされることに悩んでいた。時には死にたくなるくらいだというオードリーは、バイオニックマンとして同じような特別の存在になってしまったスティーブに対して気持ちを打ち明けたかったのだという。オードリーと同じく時には自分の能力が嫌になって死にたくなる時もあると答えるスティーブ。だが、それをうまく乗り越えるんだとオードリーをやさしく諭す。「どうやって?」と聞くオードリーにスティーブは答えた。「私は価値のある人間だと言い聞かせるんだ。」「私は価値のある人間です。私は優秀で世界中にこんな人間はいません。」そして、もう1つ。「私は自分が好きだ。」この3つの言葉を何度も励ましながらオードリーに繰り返させるスティーブにオードリーは元気づけられるのだった。
<バイオニックシーン>
・後日掲載予定。
<ポイント・情報>
・オードリーの祖母
話題だけで姿は全く登場しないのですが、ロサンゼルス在住は確かなようです。日本語版では、「ヨガの達人で紅茶キノコの信者」とユーモアたっぷりにスティーブが表現しているのですが...。実は英語版を聞くと、「狂信的なベジタリアン」となってます。翻訳の妙味か広川さんの噂のアドリブか?ちなみに紅茶キノコって知っている人少ないと思いますが、私の中学時代までは見かけましたよ。
注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。
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