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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

【第27回】 「跳躍! 暗号解読への手綱」
オリンピックの馬術競技予選に出場する暗号専門家の護衛を任されたスティーブの活躍を描く。暗号専門家はちょっと頑固な女性だが、スティーブの言動に段々惹かれて行ってしまうのはいつもの成り行きか。監督にクリスチャン・ナイビー。最初のスローモーションからストップモーションの入りでゲストスターを紹介する辺りの手法はなかなかのもの。

<ストーリーの流れ>
後日掲載。

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
スティーブは、ある女性暗号専門家リサの護衛をすることになった。
彼女は馬術の選手でもあり、オリンピックの予選に出たいと言い出したからだった。ゴールドマン部長は、彼女が国際的なスパイ組織に狙われていることを知って身の安全が保てないと彼女が試合に出ることを拒んだが彼女はどうしても出たいと言うことをきかなかった。

スティーブは、リサの練習場に行き彼女に声をかけた。
リサは、スティーブを夕食に誘うことにし、泊まっているホテルの部屋にスティーブを招待する。
リサの部屋に入ったスティーブは、バイオニックアイで、何者かがベランダに侵入しているのを発見し、引きずり出すが、それはテレビのアンテナを直しに来た作業員だった。スティーブの作業員への詰問にすっかり気分を害したリサは、スティーブとの夕食をキャンセルし、スティーブと口を聞かなくなってしまう。

しかし、同じ頃、作業員が誰かと会っている。どうやらスパイ組織の黒幕にスティーブのことを知らせていたらしい。

翌朝、練習場に赴いたリサの前に現れたスティーブにコーチのベンが声をかけた。
リサはスティーブのことを単なる知り合いだとベンに説明する。「友達から知り合いに格下げか?」とリサを言葉巧みにくどくスティーブだが、リサは耳を貸さなかった。
スティーブは、練習場の周りを監視に回ると、バイオニックアイが人影を捕らえた。銃口がスティーブに向いている。スティーブはとっさに飼葉を投げつけ、逃げ出した犯人の後を追ったが、逆に右腕を銃撃されて逃してしまう。しかし、これでスパイがリサを狙っていることがはっきりした。

部長は、作戦会議を開く。
スティーブを責任者に警備体制を綿密に打ち合わせる。その中にボーデンという保安警備部の人間がいたが、実はこの人物こそが黒幕だった。
予選を明日に控えて練習中のリサにスティーブは、朝、銃撃されたことを伝え、彼女に警告した。リサはスティーブに徐々に心を開き始めたようだ。
ところが、話を聞こうというリサが着替えをしている間に、コーチのベンが撃たれて死んでしまう。スティーブは犯人をすぐさまバイオニックアイとレッグを使って追跡するが、車で逃げられてしまった。

夜、ゴールドマン部長が出場を辞退するよう説得するが、リサは聞き入れない。怪しい人物としてブレイクという選手が挙がるがそれ以上の黒幕はわからない。仕方なく部長は、ボーデンに連絡し、警備の人数を増やすよう指示をしたが、これで相手に情報は筒抜けだ。
予選当日、スティーブは影からリサの馬を走って追跡するが、予めボーデンが仕掛けた罠にかかってしまった隙にヘリでリサは連れ去られてしまう。そして、リサは彼女を連れ去ろうとしたブレイクを撃った保安警備部のボーデンの部下を見て彼を信頼してしまう。

暗号課のコンピュータが何者かに破壊された。
暗号を解読できるのはいまやリサだけになった。コンピュータを破壊したのが、ボーデンだという情報が入り、部長は悔しがるがどうしようもない。
暗号解読は、リサなら2時間でできてしまう。スティーブは、ヘリを飛ばしバイオニックアイでリサの手がかりを探した。轍の跡をバイオニックアイで発見したスティーブは、ハイウェイ沿いに怪しい工場跡を見つけ着陸。リサの救出に向かうが中で監視に見つかってしまう。

監禁されたスティーブはガス管につながれ、見張りが銃で狙っていたが、スティーブはバイオニックパワーで手錠を壊し、ガス管を噴射させて見張りを蹴散らした。そして、電源設備を壊し、停電を起こした。停電でコンピュータがダウンし、予備電源がないことに疑問を感じたリサはとうとうボーデンが首謀者だと気づく。
最後のキーワードを入れないと何もならないというリサにボーデンは彼女に腕づくでもとキーワードを入れさせようとするが、その時スティーブがドアを蹴破って入ってきた。銃で撃とうとするボーデンだったが、スティーブはバイオニックパワーでコンピュータを破壊して投げつけリサの救出に成功した。

予選場でリサが馬を駆って走ってきた。タイムを聞かれたゴールドマン部長は、はぐらかして横の審査員に振る。審査員は、タイムは文句がないが残念だが予選失格者をオリンピックに出すわけにはいかないと言い張る。そこで、部長はこの方がお願いしているのだからと一枚の紙切れを取り出し審査員に見せる。審査員は、この方の口ぞえなら文句はないとリサのオリンピック出場権を認めた。部長にお礼を言うリサに、スティーブは「僕には?」と尋ねると「後でゆっくり」と言って2人は去っていってしまうのであった。

<バイオニックシーン>
・後日掲載予定。

<ポイント・情報>
・冒頭
スティーブが馬術競技の柵をハードル競技のように楽々と飛んで見せます。最初からバイオニックシーン炸裂なんだなと思いきや、このシーンは第1パートのクライマックスシーンなんですね。そしてストップモーションがかかる度にゲストスター他のクレジットが現れる。起承転結のストーリー展開を無視して冒頭にスローモーションとストップモーションでクレジットを出すあたり、さすがクリスチャン・ナイビーなのですよ。

・リサとの絡み
相変わらずですが、頑固な女性をどうくどき落とすかというか、スティーブの魅力にどんどん惹きこまれていくリサが全体を通して描かれています。

・撃たれた右腕
日本語版ではカットされてシーンです。UKのDVD版で見られます。スティーブがリサを狙う一味に右腕を撃たれた後、スティーブはモーテルで部長と会い話しをするんですが、洗面台の鏡越しにスティーブがハンダゴテで自分の右腕を修理するシーンがあるんですね。煙があがってその後、絆創膏のような薄い皮膚膜を貼ってるんですね。部長が、「それ、どこで覚えたんだ?」って聞くと、スティーブは、「ドクターが小さな故障だったら直せるように教えてくれたんです。」って言ってます。


<疑問やエラー>
・正確には
スティーブが撃たれたのは、右肩に近い二の腕の辺りなんですが、UKのカットシーンでスティーブが直しているのは右腕の肘から下の部分でした。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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