研究 「600万ドルの男」

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Jackの「ネタばれ!エピソード解説」編

番外編:バイオニックReturns3部作 第2話 「Bionic Showdown」
Jackが初めて見たのは、1990年代の深夜番組でした。字幕スーパー。当時は字幕スーパーの方が珍しかったので、ちょっとびっくりしました。しかし、今にして思えばなんで吹替えでなかったんだろうか。これもいつものレギュラーの声優陣の声で見たかった感は否めませんので残念至極ではあります。

ゲストに「V」のジェフ・イェーガー。これは当然ケネス・ジョンソンつながりでしょう。そして、この後有名になった「スピード」のサンドラ・ブロック。
個人的には、スティーブの息子「マイケル」はどこにいってしまったのかとも思うんですが、まあそんなことは微塵も感じさせずストーリーは進行して行きます。

ストーリー的は、Returnに引き続いて「600万ドルの男」と「バイオニック・ジェミー」の続編。スティーブとジェミーのもどかしい関係に終止符は果たして打たれるのか?という点がファンとしての見所という感じでしょうか?

<あらすじ>(ネタバレ注意!)
米ソの緊張緩和のために「ワールドユニティ競技会」が開かれることになり、米ソ関係者は前夜祭のパーティに出席していた。
その中には、ゴールドマン局長(部長)、ソ連のケリジン、ゼリンスキーとかつて米ソ冷戦時代に争った名だたる人物が出席しており、和やかな雰囲気のパーティとは裏腹に誰かのミスがきっかけで再度の緊張が走り「ワールドユニティ競技会」が中止となりかねない火種をはらんでいた。
ゴールドマン局長はかつてケリジンに優秀な部下を殺され、ゼリンスキーはスティーブを拷問にかけた人物として絶対に許せない相手ではあったが、「ワールドユニティ競技会」を成功させるため気持ちを抑えていた。
その頃、スティーブは前夜祭のパーティに呼ばれゴールドマン局長の甥ジム・ゴールドマンと会場に向っていた。実は、スティーブは会場でジェミーに結婚を申し込もうと考えていた。ジムに冷やかされながら会場に向うスティーブ。
ゴールドマン局長はOSIをマニュアル化し、再編成しようと考えているマカリスター将軍と話をする。「スティーブをワールド・ユニティ競技会」の警備に任命したのは大統領だとゴールドマン局長に告げるが、局長はスティーブは転属しており、彼に依頼をするのは友情があるからだと言う。
会場に到着したスティーブは、ジェミーを見つけ告白の機会を狙った。和やかな雰囲気の下、スティーブが告白をしようとした瞬間事件が起きる。
バイオニックアイで異変を察知したスティーブは、警備担当者としてゴールドマン局長のあとを追うが、局長は秘密書類を盗まれた上に、男に投げ飛ばされ気絶してしまう。それは紛れもなくバイオニックパワーだった。
OSI研究所。一人の女性がビデオを見ている。それは自分の過去のテープ。車椅子に乗ったケイトと家族のビデオだった。そこへジェミーが現れて声をかける。ケイトはバイオニック手術を志願して受けたのだった。筋萎縮症のケイトはバイオニック手術で生まれ変わりたかったが、いざ受けて見ると自分自身に不安を感じていた。それは、バイオニックになった時の反応と同じだとジェミーはケイトを慰める。
ケイトのバイオニック組織の最終調整とテストがOSIで始まった。
その頃、昨日の事件でOSI研究所にドクタールディを訪ねたスティーブだったが、OSIを引退したスティーブに入室許可は与えられないと入り口で警備員に断られてしまう。
ケイトのバイオニック組織のテストが始まり、無事にテストは終了。新たなバイオニック・ガールが誕生した。
一方、OSI研究所に入れなかったスティーブはゴールドマン局長を訪ね入室レベルが下げられたことに不満をもらす。そこにはジェミーも同席していた。
怒るスティーブに局長は、秘密文書が盗まれたことが新聞に漏れたことを告げ、「ワールド・ユニティ競技会」の警備指揮はマカリスター将軍が直接とることになったことを教えた。さらに、昨夜の事件はOSI内部に犯人がいることは明らかであり、バイオニックパワーを持っているスティーブが一番疑われていることを明らかにした。バイオニックパワーを持っているのは、スティーブ、ジェミー、マイケル、ケイトしかいない。そこへマカリスターの手下が現れ、スティーブとジェミーを逮捕した。
CIAのエスターマン、マカリスターに詰問を受けた2人はバイオニックパワーを使って監禁場所から脱出した。
ジム・ゴールドマンは、ケイトをデートに誘おうとケイトの家まで車を走らせていた。
ところが、ケイトの家には、OSI局員のアランが来ており、ケイトを口説いていた。その現場を見てしまうジム。
夜、ゴールドマンとつなぎをとった2人はレストランで食事をした後、スティーブの釣り船にジムを迎えに出かけた。
釣り船でジムが待っていると、突如爆発が起こりジムは投げ出されてしまう。スティーブを狙って誰かが爆弾を釣り船に仕掛けたのだった。
重傷で歩けないジムにゴールドマン局長はバイオニック組織の移植をマカリスター将軍に願い出るがマカリスターは予算がないことを理由に拒否した。ゴールドマン局長は、マカリスター将軍に辞表を叩きつけて出て行ってしまう。
ケイトとあったアランはゴールドマン局長がOSIを辞めいまや危険人物になったことを告げ、近づかないよう警告するが、ケイトはジム・ゴールドマンを見舞いに病院へ赴く。ジムはケイトとアランとの仲に苛立ち、ケイトを怒らせてしまう。
夜、ジェミーと落ち合ったスティーブは、「ワールド・ユニティ競技会」の警備に復帰したことを告げ、同時にOSIとゴールドマン局長を心配する。そして、ジェミーからプロポーズの催促を受けたスティーブは、今宵こそと意気込んでプロポーズをしようとした瞬間、今度は間の悪いことにOSI局員のカスティリアンに邪魔される。
ウォーター・ゲートホテルでゴールドマン局長が酔っ払っていると言うのだ。2人は酔いつぶれたゴールドマン局長をジェミーの家まで連れて帰った。ケイトと合流したジェミーとスティーブは一息つくが、そこに何者かが現れる。スティーブがバイオニックパワーで応戦するもパワーの差は歴然だった。ジェミー、ケイトも投げ飛ばされ、、ゴールドマン局長は誘拐されてしまった。
スティーブは翌日マカリスター将軍に、新たなるバイオニックが誰かを突き止めゴールドマン局長の行方を知るためには「ワールド・ユニティ競技会」へ潜入捜査員が必要だと説き、ケイトを潜入させることを提案し、コーチとしてジムをつけることにした。
ゴールドマン局長が目を覚ますとそこは、ソ連のゼリンスキーの家だった。ゼリンスキーの隙をついて脱出しようとしたゴールドマン局長だったが、もう一人後ろから銃で狙う奴がいた。それは、なんとCIAのエスターマンだった。黒幕は、米ソの緊張緩和を快く思わない米ソの要人だった。
ゴールドマン局長を銃で脅し、局長が持っている秘密をすべて話すよう強要するエスターマン。だが、彼はバイオニックの秘密はすでに知っておりいらないと言い、さらにバイオニックのスパイをOSIに潜入させているとゴールドマン局長に明かす。
その夜、ケイトを口説きにアランが訪れる。ジムが邪魔しに入り雰囲気を壊されたケイトはジムを振り切って一人で家に帰ろうとするが、そこを何者かに襲われる。特殊な機器をつかってケイトのバイオニックパワーを奪おうとする男達にケイトは殺されそうになるが、そこにジムが走って現れケイトを助ける。
下半身麻痺と偽っていたジムにケイトは怒るが、ジムはこれはゴールドマン局長が敵を知るために打った大芝居だったことを明かした。
いよいよ「ワールドユニティ競技会」が始まりスティーブは警備に余念がない。だが、異常はどこにも見つからない。30分後にソ連の首相が来ることを知ったケイトは、バイオニックパワーで来場者のチェックを行うがそこで自分を襲ったバイオニックパワーの持ち主つまり、OSIに潜入しているスパイの正体を知る。
OSIの特殊周波数でゴールドマン局長が連絡してきた。それによると、ソ連の首相がターゲットで、ソ連VIP席で400メートル決勝時に爆弾が使われるため、別の席に移動させるようにという連絡だった。
首相をOSI席に移してソ連首相席を封鎖しろとアランが指示し、ソ連首相はOSI席に座った。
一方、このゴールドマン局長の連絡にかすかにモールス信号が入っていたことに気付いたジェミーはスティーブに連絡し、2人はゴールドマン局長の監禁場所へと向う。
アランはゴールドマン局長を連絡が終わったら殺すように指示していたが、エスターマンは万が一の場合の人質としてしばらく生かしておくことにした。しかし、駆けつけたスティーブとジェミーにゴールドマン局長は救出されエスターマンは捕らえられる。
首相の警備はゴールドマン局長からの連絡で完璧であると考えた3人は標的が別にいると考えた。ヴォルコフという暗号名で呼ばれていたことを考えた3人は、ユリ・ケラジン外務大臣が標的だと突き止める。
だが時間はあまり残されていなかった。急いで車を飛ばして会場まで戻るスティーブとジェミー。
その頃、アランは外務大臣の警備担当者をバイオニックパワーで突き飛ばし、外相の観覧席の外に爆弾を仕掛ける。
アランがスパイだと知ったケイトはアランが爆弾を仕掛けスイッチを入れようとしているところを目撃し、バイオニックパワーを使って走り、アランに砲丸を投げつけた。
同時にスティーブとジェミーも到着、爆弾の時限装置をスティーブはバイオニックアイで捕らえ、バイオニックパワーで握りつぶした。そして、ジェミーはバイオニックパワーでドアをこじ開け、外務大臣を非難させた。
アランを追い詰めたケイトだったが、当然アランのパワーの方が勝りバイオニック同士の戦いにケイトは苦戦を強いられる。そこへかけつけたジムが助けに入るが、アランのパワーに会場の天井から突き落とされそうになってしまう。バイオニックパワーでジムを引き上げたケイトはジムからかなう相手ではないと諭されるがケイトは自分しかいないとアランとの対決に屋上へと走った。
後を追うジム。またしてもパワーで勝るアランに殺されそうになるケイトだったが、ジムが気を引いたことでアランに隙が生まれ、ケイトがアランの足下の板をすくうとアランは屋上から落下し死亡した。
ゴールドマン局長を囲むパーティが開かれ、ゴールドマン局長の下にスティーブ、ジェミー、ジム、ケイト、カスティリアンが集った。そこに現れたマカリスター将軍は、大統領からの「ワールド・ユニティ競技会」成功への謝辞を読み上げ、OSIの改革の必要はないと断言し去る。
スティーブに促されたゴールドマン局長とケイト、ジム、カスティリアンは気を利かせてスティーブとジェミーの2人きりの時を作った。長い前置きをしながらプロポーズを行う間を伺うスティーブにジェミーは一言「結婚しましょう。」
部屋の外で鏡越しに2人の成り行きを見ていたゴールドマン局長とケイト、ジム、カスティリアンは大喜び。そしてそのどさくさに紛れてジムがケイトを口説いていた。
 

<バイオニックシーン>
・後日UP予定

<ポイント>
・スティーブの心の拠所(夏の乙女)爆発!
Jackが一番ショックだったのはスティーブの釣り船爆破シーンです。「Return」の流れからすると、この釣り船は、スティーブにとっては「ジェミー」であり、「逃避先」だったはず。それが始まっていきなり10分ぐらいで爆破されてしまうんですからビックリという感じでした。唯一の心の居場所を失ったスティーブはいったいどうなるの?とちょっと心配してしまいました。爆破自身はジェフ演じるゴールドマンの甥をキーマンにして後半へつなげる為なんですが、「スティーブ」と「ジェミー」の関係を横糸にした、かなり巧妙なストーリー構成になっているんですね。この辺からストーリーに引き込まれます。だいたいこの爆発が伏線になっていて、いっつも何故か邪魔が入る「スティーブ」の告白シーンが最後どうなるの?となっていくわけですね。
・Replacement技術以外のバイオニックが誕生
このエピではケイトがバイオニックになるのですが、筋萎縮症という病気と闘ってきた自分を捨てて新しい環境に慣れるのに苦労していく。ここで面白いのは、バイオニックがreplacement技術を脱し、組織をある程度残したまま強化する技術に発展して来ている点ですかね。詳しくは、研究結果を見てください。
・悪のバイオニックは一体誰?
だいたいわかりますけど、いつ何が原因で正体を暴かれるか?とちょっと推理小説並みのストーリーがすすみ、そして、あっと驚くゴールドマン局長(部長)の秘策がとなるんですけど、そんなに簡単にバイオニック技術って盗まれちゃっていいのかいと思わずツッコミを入れたくなりました。

<情報>
・挿入歌
カナダのロックバンド「Frozen Ghost」の歌う「Step by Step」という曲です。「Nice Place to Visit」というアルバムに収録されています。日本では発売されておりませんが、アマゾン・カナダなどで発売されておりますので興味のある方はどうぞ。ASIN: B000065FUCです。

<疑問やエラー>
・「バイオニック・マン(ウーマン)」は4人ではない!
このエピでバイオニックマン(ウーマン)は、スティーブ、ジェミー、マイケル、ケイトしかいないからスティーブとジェミーが真っ先に機密情報漏洩の犯人として疑われる訳なんですが、本当はこの4人以外にも、「600万ドルの男」のシリーズ中に「700万ドルの男」のバーニー・ミラーと日本未公開のエピで「バイオニック・ボーイ」が誕生しているので、アランを入れるとバイオニックマン(ウーマン)は計7人になるはずなんですが...。


注:エピソード番号、題記などは、講談社「Film Fantastic 6」より引用している。

*無断転載を禁じます。本内容はあくまで個人的研究結果である為、誤りがある場合があります。
*「600万ドルの男」の画像の著作権は、Universal Studios社にあります。また、その他の引用物の著作権は各社、作者にあります。

           

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