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十津川警部

捜査一課の亀井警部補は、十年前、事件の解決に貢献した高村守の墓参りをするために非番を利用して金沢に来ています。高村の娘・園子は、長い間亡父を心に留めてくれた亀井への感謝を込めて、帰りの新幹線チケットを用意してくれました。

北陸新幹線「かがやき」は、金沢と東京を約2時間半で結ぶ最新型の快適な列車です。車両はちょっと贅沢なグリーン車。亀井が席に座ろうとすると若い女性が声をかけてきました。
 富山に住んでいる恋人と東京に行くために各々で切符を買ったのだが席が離れてしまった。交換してくれないだろうかというのです。しかも切符は最高級の12号車グランクロス。慌てる亀井ですが雅子の強引さに圧されて交換してしまいました。

思わぬ展開にとまどいながらも豪華な列車旅を楽しむ亀井ですが、お礼を言おうと園子の席を訪れてもなぜか空席のままです。そして戻った席の隣には中年男が乗り込んできました。

終始落ち着かない様子の男は、東京駅に到着すると持っていたアタッシュケースを亀井に押し付けて逃げるように立ち去ったのです。中には3千万円の札束が!!
 異常な出来事に急遽十津川と連絡を取りつつ男が去り際に言った公園に急行する亀井、そこには背中を刺されて死んでいる中山の姿があったのです。

ほどなく男の関係者が見つかりました。男は建設会社の専務・中山正昭。現れたのは総務部長の田口恭一と中山の秘書の篠宮真理です。
 真理は中山は誘拐事件に遭っていたというのです。誘拐されたのは愛人の三木夕子で、昼前に勤務先の中山に身代金と受け渡しの指示を電話で伝えてきたとのこと。すると、亀井は犯人と間違われたのでしょうか。

心配されていた夕子は、翌日の明け方に自宅マンションに戻ってきたところを久保田刑事に保護されました。
 夕子は客の男と過ごしていたと言い、事件のことは何も知らない様子です。相手の男も事件とは関係ないようですが少々挙動不審です。十津川は念のため小林刑事を張り付かせました。

一方、亀井が使用した新幹線チケットの購入者を調べていた北条刑事が情報を持ってきました。最初のグリーン車のチケットは園子本人が購入しましたが、その直後、グリーン車の隣の席とグランクロスの2席を買った女性がいたのです。指紋からこの女性は白石雅美と判明しました。
 7年前に傷害事件に関与して指紋情報があったのです。そして現在金沢で暮らしているといいます。十津川と亀井は金沢に向かうことにしました。

偽装されたような誘拐事件と殺害された中山、そしてチケットの購入に関わった園子と雅子は共に金沢に暮らしています。
 不可思議な事件の謎を解くため、十津川たち捜査一課は全力で東京と金沢を舞台にした事件の真相を追ってゆくのです。

そして徐々に見えてくる企業の闇とその犠牲になった恋人たちの物語。
 古くは加賀百万石として栄えた歴史ある街と最新の新幹線が彩るミステリーを今回もじっくりとお楽しみください。

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